聖書の創世記に、人類の祖、アダムとエバが、ヘビに唆されて、神に禁じられた実を食べるくだりが書いてある。
ヘビが喋るわけがないので、ヘビを通して喋った悪い奴がいるわけで、それは誰なのかと言えば、悪魔(サタン)だ。
ヘビがエバに、本当に神様がエデンの園のどの木からも食べてはいけないと言ったのか、と聞く。
エバは答える。
「私たちは園の木の実を食べてもよいのです。しかし園の中央にある木の実については、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ』と神は仰せられました。」(新改訳2017・創世記3・2)
そこで、ヘビ(悪魔)は、狡猾にも、女を騙す。
「あなたがたは決して死にません。それを食べるとそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです。」(新改訳2017・創世記3・4)
私たちアル中は、断酒している時だけ、断酒の園と言う、酒なしの楽園で暮らしているのだ。そう考えると、酒は、私たちアル中にとっては、禁断の実ではないか。
上記のエバの言葉を、断酒erのみすけの言葉に置き換えてみよう。
「私たちは飲料を飲んでも良いのです。しかしアルコール入りの飲料については、『あなたがたは、それを飲んではならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ』と断酒の神は仰せられました。」
ところが、酒を飲ませて元の飲んだくれの酒害者に戻らせようと企む飲酒礼賛の悪魔は、こんなことを囁いて、断酒erに飲酒を唆すことだろう。
「あなたがたは決して死にません。酒を飲むとそのとき、以前のように飲んだくれることなく、あなたがたが酒に酔ってとても気持ちが良くなることを、断酒の神は知っているのです。」
飲んだくれていた私と、断酒した私は同じ人間だが、酒に対する考え方が全く違う。
「アル中は酒を飲んではならない。酒に触れてもならない。飲めばアル中の自分は死ぬからだ。」
もう一度酒を飲むと、自分は死んでしまう。心肺停止による死ではなくとも、社会的に抹殺されてしまう。それが私の再飲酒による死である。
もちろん、現在平穏な暮らしをしている家族も、私の死に巻き込まれ、その生活は一気に地の底に落ちてしまうのである。
酒は禁断の実であることを、私は熟知しているが、それでも、飲んでしまう危険性をゼロには出来ない。
なのでこうして日々、己を戒めるために、断酒ブログを更新している。
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