飲んだくれ時代、酒が大好きだったから、酒に関する情報には敏感だった。
来月、新しいビールが発売されるようだ。
通勤経路のある駅に、新しい居酒屋が開店したって。
どこそこの飲み屋は、珍しい日本酒を置いているそうだ。
人から聞いたり、看板を見たり、電車の窓から見えたり、酒に関する新たな情報をキャッチすると、何故か嬉しくなったものだ。
新製品ならいの一番に買ってみたり、新しい居酒屋なら開店と同時に入店したり、珍しい酒やつまみあると聞けば、わざわざ訪ねてみたり。
このように、自分の意識している情報が自然と目に飛び込んで来ることを、心理学用語で、カラーバス効果と言うのだそうだ。
確かにその通りで、飲んだくれ時代の私には、酒は飲むものとの頭しかなかったから、酒に関するアンチな情報は一切目に入って来なかった。
飲み過ぎて問題を起こしても、酔い過ぎた自分が悪いのだから、この次はきちんと、酔い過ぎない程度の飲酒量で済ますようにしようと、出来もしない目標を立てたりした。
いつも飲み過ぎてしまうのが根本的に良くないのだから、それを解決するには断酒しかない。
だが、私の頭の中では酒を飲むのが前提なので、如何に悪酔いしないで飲むことが出来るか、それにはどうしたら良いのか、に関する情報しか入って来なかった。
飲む前に飲む〇〇、だとか、酒と水と同量を交互に飲むとか、チャンポンはしないとか、他にも色んな薬モドキや、酔わないワザに関する情報を仕入れて来ては試したものだった。
酒のカラーバス効果は恐ろしいもので、これでもかこれでもかと、自分の飲酒は悪化の一途を辿っているのに、断酒に関する情報は絶対に入って来なかった。
それが、面白いもので、断酒してからは、酒害に関する情報がどんどん飛び込んで来る。
新聞を読んでも、ネットのニュースを見ても、アルコールが身体に害になるとか、依存症の話題とか、そう言った記事は、見出しの方から私の目に飛び込んで来る。
断酒もカラーバス効果を利用して、いつも意識することにより、継続に力を発揮すると思う。
先日、『断酒ファースト』『断酒を呼吸する』の記事で、24時間365日、寝ても覚めても断酒を優先し、断酒を意識することを書いた。
そうすることにより、酒の有害性について、また断酒の正当性について、それが自然に思えて来るし、必要な情報も向こうから飛び込んでくるはずだ。
差し当って、酒の有害性、断酒の正当性については、当ブログを読んでもらうことも、役にたつかもしれない。
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