内村鑑三と言えば、無教会主義を唱えたキリスト者。
ロバート・ケネディが、尊敬する日本人は誰かと聞かれた時に、上杉鷹山と答えたそうだが、それは、内村鑑三の著作「代表的日本人」を読んで知ったと言うエピソードは有名だ。
冒頭の書は、中軽井沢にある、石の教会・内村鑑三記念堂に掲げられているそうだ。断酒仲間の知人が最近訪れて撮影したものを拝借した。
これが書かれたのは、1923年と言うから、関東大震災の年だ。別荘で勉学をしていた内村鑑三だが、近所の旅館で行われている酒盛りの喧騒がうるさくて、頭にきたそうだ。そして、「この国賊ども!」と怒鳴りつけたとのこと。
「愛国禁酒」の額は、そのことがあってから数日後、その旅館に届けられたのだとか。
国を愛するなら禁酒せよと言うことなのかな。国賊とは、その国民でありながら国家に害ある者だそうなので、正に、酒なんか飲んでるんじゃねー!!と言うところなのだろう。
日本国民でありながら日本国家に害あるもの。酒を飲んで酔っ払うと、誰しも国賊になる可能性がある。
さて、この内村鑑三だが、酒を飲まざる利益と言う文章で、酒を飲まないことが如何に大事なことかを書いている。
リンク先の牛込キリスト教会さんのサイトに、それが載っているが、私がこれまでに訴えて来たことが、そのまままとめられているような、不思議な感覚だ。
酒を飲まざる利益について、4つ書かれている。
その1.経済
その2.健康
その3.品性
その4.交際
経済について、全くそのとおりで、酒を飲まないことによって、かなりの金額が浮くことになる。
健康について、内村鑑三の言葉、酒を飲まない者には、病気の薬がとても良く効く、は、私の経験から、本当だと思う。
品性について、ここに書かれている言葉の、「酩酊は一時的発狂である」との定義が、本当にふさわしい。
交際について、酒はお互いの弱点を表すものだと書いてあるが、本当にそのとおりだ。この中で、私がこの通りと感じた言葉を、そのまま載せてみる。
「酒に由(よつ)て結ばれたる友誼は虚偽の友誼である、之は酒と共に消え失(う)する友誼である」
くだけた表現で書くなら、酒によって結ばれた友情はインチキで、これは酒と共に消えてしまう友情だ、と。
ドンピシャ!そのとおり!私のかつての飲み友達は、ほぼ消えた!
最後に、
「快楽のための飲酒、交際のための飲酒、習慣のための飲酒、是(これ)等(ら)は皆害有つて益がないから君子国の民は皆な之を廃(や)めたら宜(よ)からうと思ふ。」
と、さりげなく書かれいる。
害あって益がないから酒なんぞやめたほうが良いと、内村鑑三は言っている。
はい!そのとおり!酒や~めた!
(内村鑑三先生のことは若い頃から知っていたが、酒に関する言葉は、知らなかった。もっと早く気付けば良かったな~~~!!)
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