長年このような断酒ブログを書いていると、読者の方から切実な悩みを綴ったメールが届くことがある。
昨日、来たメールには、概ね次のような悩みが書かれていた。
(原文のママではなく、のみすけが文章を少し変えている。)
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断酒は、決心して実行しています。
自分は、自営業のため、得意先の接待をしなければなりません。
特に、自分の業界では、仕事がらみでお互いに酒を飲む慣習が強くはびこっており、自分が断酒して飲まない接待など考えられません。
もちろん、断酒は続けるつもりですが、仕事をするためには必要となる接待の場では、飲まないわけに行かない雰囲気があります。
どうしたらいいでしょうか。
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メールを下さった方をAさんとしよう。以下が、私がAさんに送った返信メール。Aさんと〇〇業については、原文からお名前と業種名を置き換えた。
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Aさんへ
お気持ち、メールを読んで良く分かりました。
自分の断酒と、仕事がらみの飲酒、これは相容れないですね。
〇〇業にかかわらず、日本の社会では、「お前も飲め!」が当たり前ですし、今でも、そんな風潮が濃厚に残ってますね。
ただ、ここで、考えて頂きたいのは、そんな状況でも、断酒を決めたからには、接待とは言え、飲むわけには行かないと言うことです。
そこで、接待の時に、いかに自分が酒を飲まずに、今までのように相手を遇すればよいかを、頭をひねって考えなくてはなりません。
自分は酒を飲まない、相手は酒を飲む。
この状況が当たり前になるように、先ずは一人目の接待者で試す他ないと思いますよ。
相手も人間なんで、ご自分の断酒に対する考え方を正直に話して、理解してもらうしかありません。
相手にもよりますけど、しつこく飲酒を勧める人と、あっさりと分かってくれる人といるでしょう。
問題は、しつこく飲酒を勧める人ですが、どうしても飲めないの一点張りで行くしか道はないです。
そして、相手には好きな酒を存分に飲ませて、自分もハイテンションで付き合うのが一番良いでしょう。
私ならそうしますよ。
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出来ることなら、普段は一滴も飲まずに、接待の時だけ、相手に合わせて程よく飲めれば・・・それが出来れば、悩むことなどしていないのだ。
断酒に、万人向けのやり方がないのと同じで、自分が断酒して、相手が飲む場合の付き合い方は、こうしたらうまく行くと言うやり方は、存在しない。断酒同様、自分で暗中模索しつつ、自分のスタイルを確立して行く他無いと思う。
これまで当たり前に飲酒していた人が、一滴も酒を飲まない人に生まれ変わったのだから、これから先の人生は、どんな時でも酒を飲まない前提で、組み立てるわけだ。
飲まない理由を、病気になってドクターストップだとか、願掛けだとか、その場しのぎでも悪くはないが、思うところあってきっぱりと断酒したことを、ズバリ、最初に伝えてしまうのが一番だと、私は考える。その一点だけは《絶対に》譲らないこと、妥協しないこと。
せっかく断酒しても、今度は付き合いの領域で、ここまでして、たかが酒について悩まねばならないなんて、酒はどこまでもしつこくまとわりついてくる!かつて自分が大好きだった飲酒文化だが、今では酒と同様に大嫌いである。そもそも、何故に一緒に酒を飲まなければならないのか。酒なんぞ、飲みたいやつが飲めばよく、飲まない人は飲まない、それでいいではないか!
同じ毒でも、タバコなら、吸わない人に無理やり、「お前も吸え!」とは言わないのに、酒は何故一緒に飲まなければならないのか。
あなたなら、Aさんにどのようなアドバイスを送るだろうか?
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