夏日だった。
もうそろそろ5月も終わる。明日が31日、明後日からは6月だ。
営業自粛中だったアルバイト先の店舗が、今日から営業再開したので、我が家の娘も、張り切って出掛けて行った。2か月ぶりくらいになるのかな。
私の居住地でも、続々と飲食店、特に酒を出す店の営業が再開されている。飲んべーにとっては有難いことだろう。
酒と言えば、私たちのように断酒している人が、何等かのきっかけで再飲酒してしまうことをスリップと言うけれど、言葉としては、転ぶ(ころぶ)の方が合っていると思う。
昨日、断酒仲間のぽるぱるぺるさんとの話の中で、
「転ぶ(ころぶ)って、スリップのことですね」
と言うことで意見が一致した。
私が先日観賞した映画『沈黙』の内容について、ぽるぱるぺるさんに説明しているときに、出た会話だ。
原作は、遠藤周作の同名の小説。マーティン・スコセッシ監督。
江戸時代初期の頃の、長崎でのキリシタン弾圧を描いている。
何故この映画が話題に上ったかと言うと、この映画に出演し、肝となる役どころを演じていた日本の俳優が、数日前、泥酔状態でライブ配信していたのを私がぽるぱるぺるさんに話したことから。
その俳優は、時にワインボトルをラッパ飲みしながら、呂律の回らぬ舌、完全に逝ってしまっている目で、LIVE配信をしながら何やら喋っていた。
酔っ払って、ネット配信することの非常なる危険性を学ばせてもらった。
さて、転ぶ(ころぶ)とは、重心を失って倒れることの他に、次の2つの意味がある。
①江戸時代、キリシタンが幕府に弾圧されて、無理やり仏教に改宗させられること。
②権力や誘惑に負けて、それまでの自分の主義や主張などを変えて、転向すること。
断酒していた人が再飲酒してしまうのは、②のことだ。誘惑に負けて、それまでの断酒を守れずに、酒を口にしてしまう。つまり、転んでしまったわけだ。
スリップよりは、転ぶと言う表現のほうが、断酒していた人の再飲酒を表すのにはピッタリだと思う。
酒なんぞに脇目もふらずに前を向いて歩いていたのに、再飲酒に至るきっかけの何かに躓いて、転んでしまったわけだ。
転んでしまった人には、私から次の言葉を贈る。
転んで、身体中が泥だけになっても、膝小僧を擦りむいても、歯を食いしばって、立ち上がれ!そしてまた、歩き出せ!
一歩一歩はゆっくりで良いから、しっかりと大地を踏みしめて、歩け!
転んでも、立ち上がって、また歩き出すことが大事だ。
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