私の住む東京では、連日 新型コロナウィルス感染症の感染者が100名を越えている。
一日の感染者数が、数名まで減った日が何日も続いたころは、ある程度終息したのかなと安堵したものだったが。
色々なアラートが解除され、人々の暮らしがほぼ平常に戻った矢先の、この事態。さてこれからどうなるのだろうか。
一時期、デパートが閉鎖され、食料品売り場だけが営業していたことがあった。とても寂しい思いをしたものだったが、それも今は平常に戻っている。
そんなデパートだが、たまたま今日通り過ぎて、驚いたのが、酒類の売り場だった。
断者erにとっては、酒類の売り場は、身近にある鬼門だろうか。
どこから集められたのか、所狭しと、あらゆる酒が並んでいる。説明の為の専門のスタッフが笑顔で待ち構える。
私はふと足を止め、それらの酒類にまじまじと視線を注いだ。
断酒初年度の頃は、正視に耐えられず、そそくさと早足で通過していたのに。
断酒数年の頃は、こんなもの!と、睨みつけていたものだ。
が、今はこれらの酒類を平然と見ることが出来る。
但し、見ている内に、恐ろしさが増して来るので、長い間そこにいることは出来ない。身体の中で、これらの酒類に対して拒否反応が起きて来るので。
かつての私は、ここに並べられているの同じような酒類の酒を飲んだことがあるので、どれを見ても、脳にその味と酔った時の感覚が蘇り、更には、二日酔いの地獄の苦しみや、泥酔してやらかした問題の数々も、再現される。
もはや、私にとっての酒は、過去に手を切った悪しき習慣であり、すっぱりと別れて清々した相手なのだ。
二度と酒に関わるまい、と心に誓っている。
年に数回買っている日本酒は、用途が調味料なので、買ってから家に保管していても、気にならないが。
度々触れていることだが、酒そのものは私の断酒前も断酒後も、アルコールが主成分の飲料であることは、何も変わらない。
それに相対する私の心境と立場が、全く変わったことにより、見え方も変わった。見てヨダレが出ていた人間が、今では見ると吐き気を催す。これは、正しい反応だと思っている。
私は全面的に酒を否定しようなどとは考えていない。酒類を作る人、売る人、酒に関連することで日々の糧を得ている人も大勢いる。
断酒した私にとっては、酒類は、もはや全くの毒物であると言っているだけだ。
こう書くのは、たまに、酒を擁護する人からコメントが入るので。
酒から離れた人と、酒を擁護する人とは、そもそも酒に対する前提が違うので、意見の一致を見ることは永遠に無い。
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