今日も寒かったが、明日の方が冷え込むようだ。
いよいよ冬が本番に入ろうとしている。
低温・乾燥を好む新型コロナウィルスが、この気候で益々蔓延を加速させることだろう。そして、春先の、緊急事態宣言の頃に比べると、電車でも街中でも人出はかなり多い。
日々、 新型コロナウィルス感染症の感染者の数は増えており、深刻な状況なのだが、どことなく気が緩み、人々はあまり深刻に感じていないような気がする。
気の緩みとは、緊張感が無くなること。気持ちの張りが失せること。
昨日、私の酒を飲まないのは、もはや断酒ではなくて、ただ酒を飲まないだけだと書いたが、これは気の緩みではない。
酒に対しては、常に緊張感を伴っている。酒に対しては、気持ちの張りを失ってはいない。
酒に対して気が緩むとは、これまでの取り組みを捨ててしまうことだ。
少しくらいなら大丈夫だろう、とか、味見程度なら許されるだろう、とか。
気の緩みは、蟻の一穴天下の破れ、に通ずる。ほんの小さな穴(気の緩み)が、頑丈な堤防(断酒して来た自分)を破壊してしまう。
心の中に、ほんの小さな蟻の穴を見つけたら(その前に、穴を作らないほうが良いのだが、人間だから、穴は開く)・・・すぐに塞ぐこと。
特に、強力な薬物アルコールが主成分の酒は、その小さな穴への侵入を常に伺っている。その薬物アルコールが、もう一度身体に入ってしまうと、抗うのはかなり難しいことだろう。
断酒している人が、再飲酒してしまうことを、スリップと表現する。
この、スリップのことは、ある期間断酒を継続してからの、突然のスリップを経験した断酒仲間に聞いたことがある。
酒のことを、脳は鮮明に記憶しており、断っていたものを再開したことにより、断酒前より酒量は一気に増えるそうだ。
右手にも左手にも、あらゆる種類の酒を持ち、飲めや歌えやと、ガンガン飲みまくっては、酷く酔い、兎に角自分を破壊し、アルコール地獄へとまっしぐらに堕ちて行く。
そのことを、私は断酒仲間から何度も聞き、学んでいるので、酒に無関心になったとは言え、酒に対する気の緩みは絶対にあってはならないと心得ている。
と言っても、常に緊張して、ガチガチに構えているわけでもない。リラックスして、酒には構えている。
コロナ禍の今年の年末は、断酒人にとっては、とても静かな日々である。忘年会などの宴会が悉く敬遠され、私の家族でも、今のところひとつも予定が入っていない。
せっかくの、酒無しの年末を迎えているならば、どうか気の緩みにだけは注意して頂きたい。
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