ずっと一緒にいる家族のことは、何からなにまで分かっている積もりでいても、実はそうでないことがある。
何の話がきっかけだったか忘れたが、息子から意外な話を聞いた。
「オレ、二十歳になったらお父さんと酒飲もうと思ってたことがあるんだよ」
えぇ~(*_*;なんだってぇ~初耳だけど・・・
父:「それ、いつ頃の話?」
子:「ん~、そうだなぁ、小学校高学年くらいから中学生くらいかなあ」
父:「毎晩酒飲んで酔っ払ってるオヤジ見て、酒なんか飲みたくねえ!って思わなかったの?」
子:「お酒を飲むとそうなるのが当たり前だって思ってたな」
なるほどねぇ~。
私が酒を断ったのが、ちょうど彼が中学2年から3年になる頃だった。
そして、彼が母親の遺伝で全く飲めない体質だと判明したのが、高校生の時のアルコールパッチテストだった。
その日のことは、7年前のブログに描いてある。
時期としては、既に私は断酒して一年半以上が過ぎており、息子も酒をやめた父親を認めていた頃。
この日のブログを読み返して、彼の酒の飲めぬ体質が判明したことを、諸手を挙げて喜んでいたことを思いだした。
体質的に酒を受け付けない人は、ほんの少しのアルコールでも命とりなので、能動的には決して酒を飲まない。
ただ、彼は子供の頃から飲んだくれの父親を見て育ち、酒に関しては一般的な洗脳を受けていたので、漠然と、大人になったら酒を飲もうと思っていたようだ。
子供の頃に受ける、酒に関する間違った情報は、その人が大人になった時、何の疑いもなく飲酒をする助けとなってしまう。
現に私自身がそのひとりであって、子供の頃から漠然と、大人になったら酒は飲むものと心に決めていた。と言うか寧ろ、二十歳になったら、酒は付き合いの為に飲まなければいけない、くらいに考えていた。
生れ持っての体質で酒を飲めないのなら、それで良い。
私が飲んだくれのままであったなら、息子に対する評価は今とは全く逆で、酒が飲めないなんて何て可哀そうだと思ったことだろう、きっと。
我が家には、アルコールを受け付けない体質の大人が、少なくとも二人いる。
娘はアルコールパッチテストをしていないので、分からぬが、どうも私の遺伝で飲める体質のようだ。が、全く酒に興味を示していないので、今のところは安心。
酒無しの息子の人生を、親として生きている間、見守り、応援したい。
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