朝からずっと曇っていて、宵の口から雨になった。
雨で、乾燥していた空気が湿って、呼吸がとても楽になるのが分かる。
冬場の乾燥で思い出したが、連日のように火事のニュースが流れている。
原因は様々で、火の不始末もあれば、暖房器具からの出火もあるし、放火の場合もある。
私はかつての独り暮らし時代、酔っ払って喫煙して、畳を何度も焦がしたことを思い出した。
冬場でなくとも、何しろヨッパライは、危険だ。
酔っ払っていても、腹が減ったと思えば、台所に立ち、火を使うし、寒ければ暖房器具を使う。石油ストーブなどは、とても危険だが、ヨッパライにはそれが分からない。
独身時代の長かった私は、酔っ払って調理をしたことも多々あるし、電気ストーブや炬燵などの暖房器具も、もちろん酔った状態で使用していた。
あの頃、火事になることが無かったし、消火器を用いるような危ない場面も無かった。ただただ、運が良かっただけで、一歩間違えば危なかったこともあったことだろう。何しろ、酔っていて覚えていないのだから、始末に負えない。
もし何かの不手際で火がどこかに燃え移ったり、暖房器具や他の熱を帯びる機器から発火したりしても、素面であれば、すぐに初期消火を行い、大事には至らないだろう。
ところが、同じ状況でも、酔っ払った状態だと、子供でも出来る初期消火が出来ない。泥酔状態であれば、燃え盛る炎の中でそのまま亡くなってしまうかもしれない。
これの怖いところは、飲酒運転事故と同じで、火災にによる被害が、酔って火を出した本人だけに留まらず、無関係の近隣のお宅に及ぶことだ。
冬場のヨッパライの危うい点では、もうひとつ、酔った状態での入浴がある。
風呂に浸かるとただでさえ血圧が下がるのだが、酩酊も血圧を下げる効果があるので、風呂から出る時に立ち上がると、急激に血圧が上昇し、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などになる危険性があるそうだ。
飲酒後、妙に風呂に入りたくなるのは、誰でも同じこと。冬場に風呂で溺死してしまう人の中で、酒に酔っている人の割合もかなり高いのではないだろうか。
私も経験があるのだが、酔って入浴すると、あまりの気持ちよさに、ついつい寝てしまい、ふと気付くと顔が湯に浸かっていて、呼吸困難で目が覚めたりすることがあった。
普段なら何ともない日常生活の様々なシーンが、酒に酔うことによって、命の危険を伴うものに変わってしまうことに、かなりの恐怖を覚える。
段々と冷え込んで来た昨今、自分が酒を断って日々素面であることに、安堵を覚える。
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