東京は冷え込みはしても、道路は乾いているし、ただ寒いだけだ。
ニュースで降雪のあった地域の映像を見ていると、雪かきなどで、かなり大変な様子。
小学校高学年から高校生くらいの頃の冬、ドカ雪が降った時、父親と屋根に上がって雪下ろしをしたことを思い出した。
雪の重みで、家がきしんで、みしみしと音がし、何とも不気味な思いをしたものだった。
地球温暖化の影響だと言えるが、私の故郷の信州の今は、そんなに雪が降ることがなくなった。私が子供のころは、毎日雪が降り続いて、新雪を踏みしめて学校へ通ったものだった。
(私の実家では、父親は酒を飲まない人で、母親が酒好きの人だった。なので、父親は家の危険に際して、いつでもすぐに機敏に動いた。母は私ほどではないが、酔っている夜が多かった。)
降り積もる雪は、見た目以上に重量があり、そのまま放っておくと、家を倒壊させてしまう。なので、ある程度以上積もった雪は、屋根から下してやらねばならない。
このことが、飲み続けるとどんどん重くなる酒害に似ていると思った。
酒害を雪に例えるなら・・・酒を飲み始めた頃は、降っては融けるサラサラの雪だったかもしれないが、その内に、毎日酒を飲まずにはいられぬ、地べたにへばりつく根雪となり、人生にくっつきへばりつき、融けない。
断酒とは、積もりに積もった酒の害を、雪下ろしのように、一気に身体から排出してやるようなものである。
長年の過剰な飲酒によって、身体はきしんで、悲鳴を上げているのだが、本人は丸で気付いていない。周囲の人(家族、友人、職場の人など)は気づいており、雪下ろしが必要だと感じている。
酒を長年過剰に飲み続けている人は、酒害が、深々と降り積もる雪のように、身体を圧し潰そうとしているのだ。これを自分で全部下すには、酒を断つ他はない。
他人の力を借りて下すことも可能だ。医療機関とつながって、入院などによって、強制的に酒から自分を隔離してもらうことも出来る。
漫然と続ける過剰な飲酒が、自分の身体だけでなく、家族との関係や、仕事上での立場などをボロボロにしていることに、気付いた時には既に取り返しがつかないことが多い。
降り積もった雪と同じで、長年積み重ねた酒害は、かなりの重みでもって、自分や周囲との関係を圧し潰すからだ。
この積もり積もった酒害を一気に下して、身体を軽くするには、断酒以外にない。
上層部の雪はすぐに下せるかもしれないが、根雪の部分が中々にしつこい。これを除去するのには、先ず3年はかかるかもしれない。
が、根気よく断酒を続ければ、きっとすべての降り積もった酒害は消え去る。
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