朝からぐっと冷え込んで、空は曇天。
雪が舞うのは時間の問題かと待ち構えていたが、降り出したのは夕方だった。
一時はかなり激しい降雪で、あっと言う間に辺り一面、銀世界になった。
久し振りの雪道なので、注意深く歩いた。子供の頃、毎日のように歩いた雪道なので、私は慣れていると同時に、その危険性も熟知している。
普段と同じ歩き方ではだめで、踵から着地するのではなくて、靴の底全体を雪道に押し付けるような歩き方に変えることが肝要。
そんな風に慎重に歩くので、私は上京してから雪に足を取られて転んだことが無い。尤も、東京で降雪があり道路に積もる日は、年に数日しかないけれども。
雪国出身の私が、雪の降る東京の街を歩く人を観察して驚くことがある。あまりにも無防備に、いつもと変わらぬスタイルで歩く人がいるのだ。靴もいつものもの。歩き方もいつものそれ。
そして・・・すってんころりん!
雪道は、荷物は手に持たずリュックにして、両手には手袋をして、出来れば傘ではなくて合羽を着用し、靴は防水と滑り止めのあるもの。それで、いつもよりゆっくりとした速度で慎重に足を運ぶ。これが、雪道を知っている人の装備と歩き方。
素面でも滑ると危険なので、緊張しつつゆっくりと歩く雪道。両手をフリーにしておくことで、いざと言う時に手を着いて、身体を守ることが出来る。
それがもし、酔っ払っていたら、雪道の怖さなど全く考えもせず、ふらふらと千鳥足で雪道を歩くことになる。
酔っ払っていたら、どんなにしっかりしたスノーシューズを履いていても、すってんころりんは、当たり前だ。転ぶにしても、新雪が深々としたクッションになってくれるならまだ良いが、車や人に踏み固められたアスファルトに、後頭部を強打したらどうなる?
酔っ払いが雪道で、すってんころりん!
これは、プロレスでバックドロップを喰らったくらいの衝撃が後頭部を襲う。かなり危険な状況である。しかも、アルコールで麻酔が効いているので、痛みを感じない恐怖。
酔っ払ってすってんころりんが危険なのは、何も雪道だけはなくて、家の中でも同じこと。階段から落ちたり、何かに躓いて転んだりすることがあるかもしれない。
雪道で転び、そのまま寝てしまったら、そこへ雪が降り積もり、走って来た車からは人が転倒しているようには見えず、そのまま轢かれてしまうこともある。
雪道で千鳥足は危険。雪道で飲酒運転も危険。何にしろ、冬の日に、酔っ払って外をうろつくのは、危ない。
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