早朝、東の空がこれまでで一番の鮮やかな朝焼けをしていた。
グラデーションが掛かって、ワイドに広がって、それはそれは神秘的な光景だった。
そして、朝焼けの示す通り、昨日とは打って変わって、雲一つない冬晴れの一日となった。
朝の厳しい冷え込みで、昨夜来の雪が凍って、路面はツルツルの状態で、かなり危険。私は重心を低くしてかなり慎重に歩いたが、周囲を見渡すと、スタスタと普通に歩いている人が多く、そして案の定、すってんころりんしている人も多かった。
首都圏の多くの人が、雪を甘く見ている。それは、雪がたまにしか降らず、しかも降っても大した降雪量ではないため、雪に対する経験値が浅いからである。雪に対して無防備なその姿に、私は見ていて肝を冷やした。
歩く人だけではない。こんなにも凍ってツルツルの危険な道路を、普段と同じように自転車で通行している人が何人もいた。歩き以上に危険な、雪道の自転車。ほんの少しブレーキを掛けるだけで、タイヤがロックして路面を横滑りし、転倒する。
アスファルトの上に水を撒いて凍らせたようなものなので、地面は固く冷たい。なので、転倒して打ち所が悪ければ、救急車で病院へ直行となる。
雪の事を熟知している人は、雪に対して最大限の備えをする。途中駅から自転車を利用して通勤している妻は、昨夜のうちに今朝の最寄駅からの徒歩通勤を決めていた。凍った路面の危険性を経験で知っているからだ。
私も、今日の朝は、自宅から一歩出ると同時に、凍った路面への警戒レベルを最大限に引き上げて、慎重に歩いた。それでも、滑って危ない場面が何度かあった。
危険性を知っているかどうかで、行動の仕方が全く変わるのは、酒に対しても同じ事だ。
酒の危険性を熟知している私は、今は全く酒を飲まない。飲酒することの危険性を実地で経験し、学び、断酒することを選択した。
年が明けても、飲酒絡みの事件・事故の報道が絶えない。年がら年中、酒を飲んで酔っ払うことにより、自分が傷つき、他人を傷つけ、貴重な命を失っている。
全て、酒に対する無防備の為せる、悲しい実態である。
降雪後のアイスバーンを歩くのは、スケートリンクを歩くのと同じであること。
飲酒とは、己のコントロールを失う薬物を摂取するのと同じであること。
これを知っているかどうかで、その人の人生が変わる。
酒の本性を知った人は、酒を捨てる。
酒の真実を暴いた人は、酒から離れる。
酒の本質を理解した人は、酒を飲まない。
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