東京は、今日で5日連続の猛暑日となった。
６月でのこの記録は、統計を記録し始めた1875年以来初とのこと。
昨日暑さにやられてしまい、絶不調だった猫のみぃちゃんは、一晩寝て体調が戻ったのと、冷房で適温にしてあげたのとで、元気になった。
代わりに(?)と言うわけでもないが、猫のちぃちゃんが今朝、派手に吐いてくれた。ちぃちゃんのこれは、吐き癖の一環なので、夏バテとは関係ない。
外を歩けば、あまりの暑さに、アイスを手に持って食べている人がいたり、パチンコ屋の前に氷柱が立っていたり、誰しもがこの病的な暑さを何とかしたい。
この自然界の猛威に対する人間の抗いはとてもささやかであり、精々が冷たい飲料を飲むか、エアコンの効いた部屋くらいだ。そのエアコンも、今電力不足が叫ばれ、電気の供給がSTOPしたら、使えない。
冷たい飲み物は、手軽に暑さに対抗できる。冷水、麦茶、ジュース、ビール等々。飲み過ぎると、腹を壊すが、涼をとるには手っ取り早い。
私は、断酒を長く続けて、運動もするようになり、昨年くらいからだろうか、自分の中から何かが落ちてしまった。
何が落ちてしまったのだろう。落ちてしまったのは、いい意味でも悪い意味でも『欲』だと思う。
甘いものはいらない。もう身体が欲していない。なので、過去に食べていた、アイスやら饅頭やらその他の甘いものは、ほんの数か月に一度味見程度に食べる感じだ。
喉を刺激する炭酸飲料もいらない。なので、味の有無を問わず、もう炭酸飲料は滅多に飲まなくなった。これも数か月に一度、ファミレスのフリードリンクでコーラなどを飲む程度だ。
削ぎ落された欲は、口から入るものだけではなくて、物欲もその対象となったようで、巷の人のように、車だとか腕時計だとか、何かのモノに対して、全く欲しいと思うものがない。
そう言えば、過去にあれほど開催していたオフ会開催に関しても、とんと開催の意欲を失ってしまった。これも欲が削ぎ落された結果なのだろうか。
私くらいの年代か、それ以上の爺さんの、路上で喫煙する姿を見かける度に、あの臭いタバコを断って本当に良かったと思う。喫煙欲を持ち続けると、あのように死ぬまでタバコを手放せないのだ。
それと同じで、死ぬまで酒を飲み続ける、生きながらの飲酒地獄の人もいるわけで、私はそれからも解放されている。
あれほどしがみついていた酒を断絶し、恬淡としていられるようになると、他のコトやモノに対しても、全てに於いて欲が薄れるのだろうか。私の場合、欲の薄れるもうひとつの要因として、加齢もあるけれど。
料理や運動、その他まだまだ未知のモノやコトに関しては大いに興味があるので、欲が薄れるのは、少なくとも全てに関してではないことは確かだが。
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