昨日の記事の最後に書いた、最近の自分に対する家族の反応について。続き。
昨夜、台所で、夕食準備中のかみさんの手伝いをしていた。近所の八百屋で、地物の青々とした大きな葉の付いた大根を買ったので、その葉を洗い、油揚げと炒める下準備。
水道の水を、大きめのボールに溜めつつ、大根の葉を洗う。新鮮で、トゲトゲしていて、指に刺さり、「イテッ」なんて言いつつ。隣では、かみさんが、油揚げを袋から取り出して、別の作業をしている。
そのとき、ふと、自分が酒を再開したとしたら、かみさんはどんな思いをするのだろうかと、聞いてみた。
私:「あのさぁ、今、オレ、酒やめてるでしょ」
妻:「うん、それがどうかしたの?」
私:「もし、また、飲み始めて、前みたくなったとするじゃない」
妻:「あー、そうやって、また飲み始めるつもりでしょ?」
私:「いやいや、そうじゃない。仮に、飲み始めて、また、毎晩のように泥酔しちゃってさ...」((そんなん、もう、離婚だよなー・・・ドキドキ))
妻:「もし、泥酔したら、どうなの?」
私:「んー。こないだみたいになっちゃって、またママにいろいろさ・・・」
妻:「・・・」
私:「そんなん、もう、離婚だよね?」
妻:「はぁ?何言ってんの?お酒飲んでないパパも、泥酔してるパパも、同じパパなんだよ。泥酔したってなんだって、面倒みるよ、ってか、みるしかないじゃん」
私:「えぇっ!?」
全く予想外の返事に、私のほうが戸惑ってしまった。
実は、
「冗談じゃないわよ!もう、お酒なんて勘弁して!」 とか
「まだ、懲りずに飲むつもりなの?」とか
「はあ?また飲んで泥酔?当たり前でしょ!当然、離婚だよ!」
なんて返答を期待していたのだ。
床に就いて、そのひと言の意味と重みを、じっくり考えた。
(飲んでいた頃は、酔わずに布団に入る事などなく、いつも自分だけ酔っ払って、いい気分のまま、先に寝ていた)
今まで、途方もない迷惑を掛けて来たのに、もしもの話、また飲んだくれおやじに戻っても、捨てたりはしないなんて。涙が少し出てきた。ん~。泣けるひと言だった。
これって、イソップ寓話の「北風と太陽」みたいだな。北風のように酒を力尽くでやめさせようとしても、ますます飲んでしまうが、太陽のように、ほんわかじわじわと、自分からやめるよう仕向ける。(ん~。かみさんの作戦か!?そんなことはないだろうが(笑))
(・・・心のどこかで、まだ飲酒再開のきっかけを見つけようとしている自分がいるのだが)こんな話を聞いた日には、二度と、飲めないな。何でもっと早く気付いて、酒を断たなかったものか。結婚してからも、浴びるように飲んできたし。
私のような、適量でSTOPできない酒飲みは、究極の選択を迫られているのだ。究極の二者択一を。
『酒を取りますか、家族を取りますか、さあ、選んで下さい。
但し、両方同時に選択することは、出来ませんよ!』
ここで、酒を選んだら、もう、末路は決定している!
そんなわけで、家族には感謝している。
生きているうちは、酒飲まないから!
今までのことは、許してくれ!
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