断酒を決意した日から、これからの自分には、『酒』という飲み物は選択肢に無いのだと、決めた。自分の生き方の重要決定事項。これだけは、曲げられない。
つまり、断酒したんだから、酒を飲みたいなんて思っても、意味がない。飲まないのだから。こんな単純なことが、自分の頭の中で整理できていない。
今日も、やっぱり酒が飲みたい。今までは、暑いからビールが飲みたい、酎ハイが飲みたいなんて思っていたのに、いつの間にか、飲んで酔いたい・・・したたか飲んで酔っ払いたい、などという感情が湧き出した。
飲んで酔っ払った翌日、飲まなきゃよかったと思うのは、100%確実なこと。これまで何度も実証済み。
もう、そろそろ断酒も90日に近付いているというのに、困ったものだ。
どうしようもない、この気持ち、どうしたものか。。。アイスコーヒーをがぶ飲みしつつ、暫し考えていると、
『思うて詮なきことは思わず』
という言葉が、電光石火の如く、頭に閃いた。これ、聞いた事はあっても、一体誰の言葉なのか知らない。調べてみたら、臨済宗の偉い禅僧・関牧翁という方の名言だそうだ。
考えてもどうしようもないことは、考えるのをやめなさい、というような意味だそうだ。今の私にピッタリだ。
やめた・断ったと宣言し、実行もしている断酒なのに、心の中にちろちろと酒への未練の残り火が燃えているのだ。全く、困ったものである。一気に消火したくても、恐ろしい執念で燃えくすぶっている。
『思うて詮なきことは思わず』
これで行くしかない。
タバコをやめたときは、最初のひと月くらい辛かったが、このぐらいの時期には、もう今の飲酒欲求ほどの喫煙欲求は無かった。ニコチンとアルコールの違いなのだろう。ニコチンには無いが、アルコールには人を酩酊状態にさせる不気味な力がある。その記憶が、脳に焼き付いて離れないのだろう。
実は、昨日の記事へのコメントで、reko様が、私が酒を飲んでしまって、ついにブログが終わったのかと思われたそうで、それを読んで、ドキリとした。タイトルが紛らわしかったのもあるが、ここのところ、飲酒欲求の波が大きくなっているのだ。
酒を飲んで酔うという行為をいくら考えてもどうしようもないので、考えるのをやめよう!
酒を飲むようになってから、初の、「ビールを飲まない夏、酔わない夏」を経験しようとしているのだ。このまま夏を越したら、快挙だ!この夏が過ぎれば、それが自信となって、秋、冬も、酒のない生活を送ることが出来るだろう、きっと。
『思うて詮なきことは思わず』
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