現在、断酒開始の頃と比べると、飲酒欲求を抑えるのが、かなり楽になってきている。が、正直なところを吐露すると、まだまだ、飲みたい。
今日などは、猛暑復活と共に、昨日までのほぼ消えたかと思われた飲酒欲求も再び襲い掛かって来ている。浮かぶのは、ビール、酎ハイ、サワーなどの、冷たい炭酸系のアルコール飲料ばかり。
それでも、飲んだらお仕舞いだから、断酒のことを学んだ先輩方や、私と同じ頃に開始された方など、沢山の方のブログを読ませて頂いて、今でも、日々酒の怖さを学んでいる。
世の中では、昔から、酒を『百薬の長』と持ち上げる一方、『狂い水』とこき下ろす。もちろん、両面持ち合わせているからこそだろう。
ただ、私の半世紀を越える人生に於いてさえ、毎日酒を飲む人が
・健康になった
・家族円満に暮らしている
・毎日が爽やか
・仕事をバリバリこなしている
・酒でのトラブルは一切ない
なんていうのは、聞いた事がない。
どちらからというと、『百薬の長』よりも『狂い水』としての位置付けのほうが、合っているのではなかろうか。
一度酒に溺れて、脱線すると、元のレールに戻るのに、途方もないエネルギーが必要だ。酒は、飲んだ人の人生だけでなく、家族を含め、その周囲までをも狂わせる。正に『狂い水』だ。
一度飲み出すと、丸で水のようにゴクゴク飲みたくなる、『狂い水』
お金を出して、『狂い水』を買い求め、酔い、その事に味を占め、繰り返している内に、抜けられなくなる。恐ろしい習慣だ。きっかけは、自分。外を歩いていて、感染者がくしゃみをして、インフルエンザが移ったというなら、仕方ないが、酒の場合、今、酒なしではいられない自分を作ったのは、他の誰でもない、自分なのだ。
私は、社会人になった当初は、酒など大嫌いだった。しかし、飲み会なるものに出て、年上の人から勧められるまま、少しずつ飲むようになり、いつのまにか抜けられなくなった。酒が大嫌いの人間が、酒なしでいられない人間に変わった。
あらゆるものを狂わせる『狂い水』。と、分かっていても、飲みたくなる。断酒の日も3桁を越え、安定してきたかと思うと、波がやってくる。自分が綴って来たブログを読み返してみても、日によって、飲酒欲求が無かったり、弱かったり、強かったり、大波小波と凪の時と、目まぐるしく違うことが分かる。
飲んでしまったら、元のアルコール依存のおやじに戻ってしまうだけで、他には何もない。
今日も、のんべーおやじは、酒を飲まない!
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