最近、図書館で、アルコール依存症の棚を見ることが多い。そこには、別の依存症の本も置いてある。先日目について借りてきたのが、タイトルの本。
『やめられない《ギャンブル地獄からの生還》(帚木蓬生)[集英社]』
同じ依存症の一分類として、ギャンブル依存症とはどんなものなのか興味があり、借りてみた。内容的には、あまりにもアルコール依存症とそっくりで、驚きの連続だ。前半に、ギャンブル依存に陥った人々の経験談が何話も書いてある。
普通の主婦だったり、会社員だったり、赤ちゃんが生まれたばかりのママだったり、大学生だったり、様々。アルコール依存症と同じで、ギャンブル依存症も、老若男女、問わず、誰でも罹患の可能性がある、怖い病気だ。
因みに、私は、ギャンブルは一切やらない。宝くじも、そのからくりを知ってから、もう10年以上前に購入をやめた。
高校生の頃、パチンコに興味があり、入ってみたら、一瞬で500円が消えた。当時の私にはショックが大きすぎ、これは、大変危険なものだと認識し、そのまま現在に至っている。ごくたまに、夏の暑い日に涼みに入ったり、トイレを借りたりするには重宝しているが(笑)チンジャラの音と大音量の音楽がうるさいし、タバコ臭いし、打ってる人の目は血走っているし、私にとっては、とてつもない異様な雰囲気が漂っている。
競馬は、20代の頃、知人に連れられ、何度も足を運んだ。これも、馬を見るのは楽しいが、どれが何位に入るか予想するなんて面倒だし、当たらないので、いつも100円だけ万馬券を買っていた。一度も当たったことが無いが、損しても、100円×レース分だけ。せいぜい数百円だった。
この本によると、一度ギャンブル依存症に罹ると、そこから抜け出すのは、中々難しい。先ず。病気であることに気づかなければ、少しも前進しない。アルコール依存症と違うのは、借金の多さかもしれない。友人知人職場の同僚から借りまくり、不足なら、サラ金に手を出し、子供の小遣いまで盗み、会社の金を横領する。
ギャンブルには元手が必要だから、嘘八百並べて、カネを工面する。
アルコール依存症の人が、とにかく飲みたくて、どんな困難をも厭わず、酒を買いに行ったり、家人に見つからぬ所へ、それを隠したりする行動と、似ている。
ギャンブル依存症の回復への道のりは、月一度の通院と、週一度のGA(ギャンブラーズ・アノニマス)への参加だということだ。アルコール依存症のように、薬物を身体に入れてなる病気ではないので、これを飲んでおけば、取り敢えず、大丈夫といった薬がないそうだ。
あと、離脱症状が、長いと3ヶ月くらいも続くという。
GAがミーテイングのテキストに使う12のステップは、アルコホリックス・アノニマス(AA)12のステップを改変して作られたものだそうで、内容は殆ど同じ。文章の中のアルコールをギャンブルに置き換えただけだそう。
なので、この本の、ギャンブルの部分をアルコールに置き換えると、殆どアルコール依存症と同じような感じを受けたわけだなー。
何にしても、依存症というのは、げに恐ろしい病気である。アルコール依存症ばかりではなく、他の依存症の本も、読んでみて、もっと広く『依存症』について学んでみよう。
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