昨日頂いたコメントで、考えさせられたことがあり、そのことが今日ず～っと頭の中でグルグル回っていた。
読んだ本の感想で、「幸福になるための秘訣は人を許すことである」という部分をなるほどと思い、記事にしたのだが、それに対してテツさんから、次のようなメッセージを頂いた。
------------------テツさんからのコメント（一部抜粋）-----------------
《人を許す訓練》。また持論ですが、人に優しくなれるには、まず自分に優しくなるべきと考えています。自分を好きになり肯定してあげる。そうすると、他人も肯定でき、許すことができてくる気がします。
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これを読んだ時に、ハッと気付いたのだが、私は今でも過飲酒していた頃の自分を憎んでいるし、嫌っている。過去の碌でもない自分とは、昨年の３月１４日、つまり最後に飲酒した日に訣別し、翌日の断酒開始の日からは生まれ変わったのだと考えていた。
飲んだくれていた自分も、今の自分も同じ自分なのに、過去の自分を切り捨てている。許していないのだ。
断酒されている方は、過去の自分についてどう心のなかを整理しているのだろうか。
飲酒欲求はかなり弱まり、酒に対しては恬淡としていられるようになってきたのに、何か心に引っ掛かって取れない棘のようなものがあるのが、ずーっと気になっていた。その棘とは、過去の自分を忌み嫌っていることのような気がしてきた。
断酒丸一年を目前にして、とても根本的なところに気付いたのかもしれない。
でもなー。。。では、君！飲んだくれていた頃の自分を許すことが出来るのか？
という難題が横たわっている。
今の心理状態では、到底出来ない。同じ自分ながら、過去の飲んだくれの自分を許せない。しかし、今の自分があるのも、過去の自分がいたからで・・・と、グルグル頭の中で回る。人を許すのも中々出来ないことだけれど、それ以上に、自分を許すという事の難しさを感ずる。
『罪を憎んで人を憎まず』という言葉があるが、『飲酒を憎んで自分を憎まず』という方向へ持っていきたい。断酒してから学んだありとあらゆる酒害についても、飲んでいた頃の自分は、殆ど何も知らなかった。ただ、毎日、何も考えずに、酒を飲んで酔うことを繰り返していただけだった。
過去の飲んだくれの自分を許すというのは、飲酒という行為を肯定することとは違う。酒を大量に飲んで泥酔していた自分が過去に確かに存在したことを、認める、受け入れる、受け止めるということになるのかなー。
確かに自分の中にかつての自分もいるわけで、酒の味も、酔っていく時の快感も、正体を失くしてハッと気付いた時の情けなさも、全て記憶しているのは、自分なのだから。
このような重要なことを、こうして、ブログに文章として綴ってみると、気持ちの整理が出来たような気がする。モヤモヤしていたのが、さっぱりしたかも。
但し、過去の自分を許し、認め、受け入れるということには、時間がかかりそうだ。今すぐ、というわけにはいかない。
何と言うか、イメージとしては、同じ方向へ進みつつも、今の自分と、もう一人の罪を背負った自分が、二つに分離して、道のこっち側とあっち側を歩いているのを、こっちへ来いよ、一緒に歩こうよ、と声をかけ、合体するような感じなのかな。
ちょっと時間が掛かりそうだけど、ゆっくりと、そういう方向へ持っていこう。
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上記４枚は、義父が４年前の今頃撮影した、珍しいザゼンソウ。私も実物は見たことがない。２年前に他界してしまったので、今となっては、どこで撮影したものか、聞くことも出来ない。。。
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