錯覚・・・思い違い。勘違い。
幻想・・・現実にはないことをあるかのように心に思い描くこと。
棚に並んでいる色とりどりのものは、《錯覚》の缶詰であり瓶詰めだ。造り手が渾身の力を込めて世に送り出した《錯覚》という商品である。
棚に手を伸ばし、買う人にとって、それらは《幻想》だ。飲むと、現実にはない世界が頭の中に現れ、あたかも実在するかのように心に描かれる。
騙し騙されダマシダマサレ...これが、世の中の酒という商品の売り買いの実態なのだと思う。別に、詐欺のような犯罪の意味で言っているのではない。人間の心理を巧みに突く売り買いだと、感心しているだけだ。
飲酒という習慣の外側に出て、初めて分かったことだ。
そもそも酒を飲む習慣が無い人と、毎日の深酒をやめる気が無い人は、このことに気付くわけもないし、説明しても分からないだろう。
せっかく額に汗して働いたカネだ、もっと自分の身体が喜び、家族も微笑むもモノやコトに使おうよ、と言いたい。
飲みだしたら、切りが無い、際限が無い、終わりが無い、果てしない、いつまで経っても満足しない、それが悪酒だ。飲んでも飲んでも、一体何を目的に飲んでいるのか分からないのだから。
つまり《錯覚》が詰まった飲み物の効果で《幻想》を見ているだけなのに、その脳への化学作用による快感が余りにも強烈なので、ずっと気持ちの良い時間を継続したくなり、飲酒の歯止めが効かなくなるのだ。
などと、分かったようなことを書いている私だが、本日、関東地方は30度を越え、一気に真夏の暑さとなった。悪習慣からの条件反射で、こういう日は頭に、冷えて泡立つ琥珀色の飲料が浮かんでは消え、点滅する。こういう日に、ジョッキ又はグラスに注がれたあれを、一気にゴクゴク飲むときの、あの喉越しが甦る。
飲んだら終わりなので、飲まない!
帰りに、いつもうまい野菜でお世話になっている、農家の庭先をちょいと覗いたら、おー!こんな大根が、50円で売っていた!すかさずゲット!形が悪いだけで、味は最高にいいのだ。
(←既にtweetしたので、大根の写真はダブルかな)
隣に写っているのは、どうしても飲みたくて買ってしまった、レモン味の炭酸。帰ってすぐ、ジョッキぐらいのでかいコップに沢山氷を入れて、注ぎ、ゴクゴクと飲んだら、それで満足した。
Twitterにもtweetしたのだけれど、ここにも戒めの為に、その狂歌を貼っておこう。
『飲み出せば 潰れるまでの 悪酒と 承知の我の ビール警報』
『悪夢なり ひとくち飲めば その先に 無限飲酒の 地獄の宴』
ところで、ニュースに出ていたのだが、日本民営鉄道協会の発表によると、大手私鉄16社の駅や電車で起きた駅員や乗務員への暴力行為が平成25年度は218件だったそうな。平成20年度から6年連続で200件を超えているのだと。
で、やっぱりね、というのが、暴力を振るった客の68%が飲酒していたんだと。約7割が酔っぱらいってことだね。駅員が乗客にからまれ、顔をかまれたケースもあったんだと!これ、酒を飲み過ぎて、本物の大トラになったんだね。
あぁ情けなや、酔っぱらい!
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