私の酒のやめ方は、これまで何度も書いて来たことで、以前から読んで下さっている方には、まーた、アレを書くのか!と言われそうだが、また書く・まだ書く・もっと書く・何度でも書く(笑)
と言うのも、昨日、たまたま、Twitterでお一人、ブログのコメントでお一人、それぞれ、断酒初日と、三日目の方から頂いたメッセージが気になったので。
お二方とも、断酒されて日が浅く、強烈な飲酒欲求を向こうに回し、壮絶かつ孤独な闘いをされている。私も、全く同じ経験があるので、そのメッセージを読んで、何というか、手に汗握るような思いで、応援をしているところだ。
予め断っておくけれども、こうすれば、酒はやめられるとか、そういう事を言う積もりは毛頭ない。以前も書いたが、問題飲酒者の方は、それこそ十人十色・百人百様・千差万別だからだ。年齢、性別、家族構成、生い立ち、職業、飲む量、飲んでいる期間、身体のアルコールへの耐性有無・強弱、酔い方、醒め方、など、誰一人同じ人などいないからである。
それは取りも直さず、酒のやめ方も、ひとり一人違うということ。
それと、私は医者には掛からなかったので、医療機関ではどのような治療があり、処方される薬はどのようなものか、などは、本やネットで調べた知識しかない。断酒会やAAなどの組織にも所属したことがないので、同じく、それらに関してもごく一般的な知識しか持ち合わせていない。
例えば、1人で断酒を開始してみて、あまりにも辛くて耐え難い状態であれば、すぐに医療機関に掛かるのと、断酒仲間に会える断酒会やAAに出席するのも、有力な方法だと思うので、そういった能動的な行動を起こした方が良いかもしれない。
さて、ここからが本題だが、昨年のブログを読み返すと、私も毎日強烈な飲酒欲求に襲われ、かなり苦しんでいたことが分かる。そのことは過去に何度も書いたので繰り返さない。今はどうかと言うと、毎日がとても快適で、酒は全然ほしくない。
断酒直後は、炭酸水やリンゴ酢などで、代替飲料を工夫して、やり過ごした。ちょっと喉に刺激のあるものが良かった。これは、酒を欲しがる身体への、直接的なごまかし。
酒を快楽の液体と認識している脳への説得が、実は一番重要なのだ、ということが、今頃分かって来た。ひとつはっきりしているのは、自分の脳に自分で説得して、酒が碌でもない飲みものであることを納得させるのには、かなりの時間が掛かる。が、ひとたび、脳が真実を学び取れば、自分の脳が、自分の頼もしい味方になっているのだ。これは嬉しいことである。
私は、断酒継続のために、日々ブログを書き連ねて来た。それこそ、春夏秋冬、雨の日も風の日も雪の日も、ほぼ毎日だ。
何を書いて来たのかというと、ざっくり表現するなら、《酒の悪口》だ。本を読んだり、ネットのニュースやらサイトやらで、酒(エタノール)という飲み物について、調べまくった。
・如何に碌でもない飲みものか
・人類にとってどのように危険で毒であるか
・毎年酒によってどんな被害や悲惨な事故が起きているのか
・そもそも酒とは化学的にどんな飲み物なのか
・酒の主成分・エタノールは、人体にどんな作用を及ぼすのか
・アルコール依存症になった人はどんな経過を辿るのか
・過剰な長期間の飲酒でどんな病気にかかるのか
その他、酒を嫌いになるために、ありとあらゆる酒のマイナス面を調べては、ブログに書いて来た。
そして、ある時、ふと気付くと、私は、酒を大嫌いになっていた。どんな酒を見ても、今では吐き気を催す。特に即効で気持ちが悪くなるのは、4リットルとかの透明のペットボトルに入っている焼酎だ。あれを見ると、中身が全部エタノールに見えて、すぐにオエーッという気分になる。
不思議なもので、去年の夏は、ビールとか酎ハイに、心の中で負けていたのに、今では勝っている。去年は、ポスターやCMや、はたまたリアルに、隣で友人が飲んでいたりすると、自分も頭の中で飲んでいた。そして、本物を飲みたくなった。今年は、もらってもいらない。味を想像しても、のど越しを想像しても、やっぱり気持ちが悪くなる。うまそうに飲んでいる人を見ると、羨ましいどころか、背筋がゾクゾク寒くなる。
今や、色んなサイトで、無料ブログを開設できる時代だ。これを利用しない手は無いと思う。特定のメーカーや、人物などを出さない限り、酒の悪口をどんなに書いたところで、問題ない。公開しても、コメント欄を閉じておけば、言いっ放しで済むし、自分だけの発散に使いたいなら、非公開で日記のように毎日書けば良い。
私が書いて来た中で、批判的なコメントやメールは、本当に数えるほどしかなく、たぶん、ネットサーフしていた酔っ払いが、大好きな酒をコテンパンにこき下ろしているのにカチンと来て入れたのだと思う。同じ人から二回批判が入ったことがないから、たぶん、その酔っ払いは、翌日にはコメントしたことそのものを覚えていなかったのだろう(笑)
以下、これだけは、酒をやめたい人に共通していることだと思うので、書く。以前にも同じことを同じ表現で書いており、重複するけれども、書く。
酒を好きなままでは、断酒を継続するのは拷問に等しい。何でもいいから、自分の大好きな食べ物と、大嫌いな食べ物を思い浮かべてほしい。例えば、野菜で例えると、トマトは大好きだけど、ピーマンが大嫌いとする。
あなたは、明日からピーマン断ちをするので、絶対に食べてはいけない!と言われたら、何の苦も無く食べないでいられるはず。ところが、大好きなトマトを食べてはいけないと言われたらどうだろう。とっても辛く悲しいだろう。
酒も、それと同じで、上での例えに当てはめるなら、嫌いなピーマンと同じ扱いにしてしまえば、飲まないでいるのは苦痛ではなくなるということだ。
いつまでも未練たらしく酒に恋い焦がれつつも、酒を断っている状態は、大好きで仕方がない異性のことを、心の底から思いつつも、会ってはいけないと言われているのと同じだ。この恋心は、とてつもないパワーを持っているので、ある日、強引に再会(スリップ)してしまうことがある。
もう、酒を飲まないことにするのなら、酒を好きでいる必要性が全くない、どころか寧ろ、酒を好きなままでいるのは、断酒にはマイナスである。酒と言う飲み物と、飲酒と言う習慣を、徹底的に忌み嫌って、100万光年の彼方、いやいやもっと遠く宇宙の果てまで蹴飛ばしてやったらどうだろう。
酒を嫌うという事は、断酒の力となりプラスに作用しこそすれ、決して今後の人生でマイナスに作用することはない。
是非、お試しあれ!
(念のために書いておくが、今のところ私の断酒は継続しているだけであって、この世からおさらばする日まで、このまま飲まないでいられるかどうかは、分からない。それだけ、酒と言う飲み物は、魔力を秘めている。)
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