某テレビ局で、収録中に、ヘリウムガスを吸った少女が倒れたと、報道されている。
私は吸引したことはないが、その存在は知っている。パーティや宴会などを盛り上げる為に、吸引してから声を出すと、ドナルド・ダックみたいな変な声になる。昔いた会社の宴会で、当時の仲間が使っているのを見たことがある。
風船などに入れるような純度の高いヘリウムガスでは、吸引したら死んでしまうが、パーティなどで声を変えて楽しむ吸引用のものは、酸素を20%混合してあるのだそうだ。歴とした商品として売っている。
知らない・無知、とは恐ろしいことで、私もこの報道に接するまでは、娯楽に使うヘリウムガスは絶対に安全だという先入観があった。
しかし、調べて見ると、オーストラリアでは2005年7月から2009年12月までの間に79人、イギリスでは2013年に62人の人の死者が出ているとのこと。
(私が見た記事は、以下のリンク先)
使うと危険!声の変わる「ヘリウムガス」で死亡事故続出―豪ニュース
ヘリウムガスを吸うと肺の中の空気とヘリウムガスが簡単に入れ替わってしまうのだそうで、これは水中で溺れている時に、肺の中の空気と水が入れ替わってしまうのと同じ原理とのこと。
上記のリンク先の記事は、次の文言で締めくくられている。
『ヘリウムガス=「楽しい」というだけのイメージは払拭していかないといけないようです。
これからパーティーシーズンの到来となりますが、ヘリウムガスの乱用にはくれぐれも注意が必要です!』
この中の、「ヘリウムガス」を、「お酒」や「アルコール」に置き換えても、そのまま違和感の無い文章となる。
『お酒=「楽しい」というだけのイメージは払拭していかないといけないようです。
これからパーティーシーズンの到来となりますが、お酒の乱用にはくれぐれも注意が必要です!』
確かに、アルコールが回ると楽しくなってくる。飲み会は楽しい、と言うのが、ある意味この世の常識だろう。でも、アルコールの危険性をわきまえた上での楽しみであることが、本当は前提なのだと思う。
昨年(2014年)の8月に、宇都宮の女子大学生がサークルの飲み会での過剰飲酒が原因で亡くなっている。
アルコール=「楽しい」、アルコール=「死の危険」と言う二面性が、酒(アルコール)には厳然としてあるのだ。
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