たまに、30日とか3か月の節目ごとの、過去の自分のブログを読み返してみる。
線路のポイントのように、ここで切り替わった、と、はっきりした感覚があるわけではないが、心境は変わった。
えーい!と始めた断酒から、徹底的に酒を嫌う嫌酒、あまり断酒を意識しない不飲酒となり、更に最近は、酒を忘れている。忘酒かもしれない。
具体的に、忘れているとは、どんな状態かと言えば...例えば今日は夏日だった。恐らく巷では、生ビールや酎ハイがゴクゴクと飲まれているのだろう。と、こんなことも、今、ブログを書いている時にふと思い出した。
今日は、出掛ける時に緑茶の粉末を溶かした500CCのペットボトルを持って出て、それを飲んでいたが、このギラギラした太陽の下に似合いそうな琥珀色の液体のことは、露ほども思わなかった。
ブログを書くことを日課にしているので、今、たっぷりと酒のことを思い出している次第だが、生々しく想像するだけで、吐き気がしてくる(笑)
過去のブログに関して言えば、特にやめてから1年間くらいは、酒の悪口療法を積極的に推し進めていたので、今読み返しても、我ながらこっぴどく酒の汚点を調べ上げ、書いている。
あの日々があったからこそ、今があるのは、事実である。
ところで、唐突だが《サイモントン療法》をご存じだろうか。
どんなものかは、ネットで調べて頂けばすぐに分かるが、次のようなアメリカの少年の実話が有名である。
脳腫瘍を患った9歳の少年がいた。手術に耐えられる体力が少年にはなくて、積極的な治療が出来ない。そこで、臨床心理学の博士が、サイモントン療法を試みた。少年に、自分の脳腫瘍を敵と見做して、ロケットを打ち込んで攻撃するイメージを日々繰り返し持たせるように指導した。
ある日少年が博士に、「あれ、先生、敵がいなくなっちゃったよ」と言ったそうだ。まさか、本当に脳腫瘍が消えているわけはないと思いつつも、CTを撮って見ると、本当に少年の脳腫瘍は消えていたのだそうだ。
私の、酒に対する思いが、何となくこの話に近いような気がして、載せて見た。飲酒欲求は腫瘍ではないし、全くゼロになったと言うのも語弊があるが、忘れていることが多くなってきたのは事実。
これから、(2年前に、のたうち回るほど飲酒欲求に苦しんだ!)本格的な夏がやってくるのだが、かなり楽だった昨夏以上に、楽しく爽やかに過ごせそうな予感がする。嬉しいことだ。
歌をひとつ。
『忘却の 彼方に沈む アルコール 想う心も 消え果てたるか』
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