数カ月に一度、丸で天から降ってくるように、俳句やら短歌やらが私の頭に湧く日がある。それが今日だった。実に不思議なことである。
先ずはタイトルの断酒応援の俳句モドキから始めて、いくつか。
『沸々と 滾る情熱 断酒かな』
(ふつふつと たぎるじょうねつ だんしゅかな)
*ただ酒を我慢していてもツマラナイ!断酒に情熱を燃やすのだ!飲まない生活を楽しもう。私は、自分にとっては、酒を飲むのが異常な生活、飲まないのが正常な生活と、自分に言い聞かせて今でも暮らしている。
『飲まずとも 地球は回る 日は昇る』
(のまずとも ちきゅうはまわる ひはのぼる)
*あなたが酒を飲まなくても、大丈夫!毎日地球は太陽を回り、お日様は昇って来るから。このぐらい大きなスケールで考えてみよう!酒を飲んでいたことがバカバカしく思えて来るよ。
『忘れたる 酒のことども 身軽なり』
(わすれたる さけのことども みがるなり)
*酒のことなんか忘れてしまえば、とっても身軽な生活になるよ。
『エタノール 飲めば飲むほど シックネス』
(えたのーる のめばのむほど しっくねす)
*酒つまりエタノールは、飲めば飲むほど病気になり吐き気を催すのさ。
『今やめず いつやめるのか エタノール』
(いまやめず いつやめるのか えたのーる)
*これ飲んでから、明日から、来月からとか、問題に気付いているくせに、未練たらしく中々やめない。 今!たった今、やめてしまおう!
『売るやつら 垂れ流す嘘 見抜け君』
(うるやつら たれながすうそ みぬけきみ)
*酒を売りたいやつらはテレビでタレントを使って大々的にCMを打っている。 その嘘を見抜いて、酒を断つのだ!
『売られたる いろいろの酒 全て毒』
(うられたる いろいろのさけ すべてどく)
*コンビニやら酒屋やらスーパーやらに、正に色とりどりの酒が陳列されているけれど、私たちには、全て猛毒なんだ。そういう目で酒を見るのだ。
『飲んだなら 後悔するは 自明なり』
(のんだなら こうかいするは じめいなり)
*飲みたい誘惑に負けて、もし酒を飲んでしまったら、後悔し自己嫌悪に陥るのは、分かっていることなのだ。このことを日頃からよく考えて行動しよう。
さて、続いては、断酒短歌のオンパレード。
『酒なんて 所詮薬物 エタノール 薬理作用で 今宵もラリる?』
(さけなんて しょせんやくぶつ えたのーる やくりさようで こよいもらりる?)
*何百何千種類あるか知らぬが、酒の根本を突き詰めれば、所詮はエタノールと言う化学物質が入っていて、それの薬理作用で脳が快感を催すだけだ。それでも、それを承知の上で、あなたは今夜もラリるのかな?
『底なしに 飲んだところで ホメられず 足元見れば 沼に沈みぬ』
(そこなしに のんだところで ほめられず あしもとみれば ぬまにしずみぬ)
*酒をどんなに大量に飲んだところで、誰もホメてくれやしない。それどころか、気付いてみれば、自分自身が底なし沼に囚われて、沈んで行っているではないか!早く気付いて、先ずは泥沼から出ようよ。
『四の五のと 飲む理由をば 考える その頭こそ 干して洗えよ』
(しのごのと のむりゆうをば かんがえる そのあたまこそ ほしてあらえよ)
*やめたのに、頭に酒がちらついて、屁理屈をこねまわして何とか飲む方向へと持って行こうとしていたら、その脳味噌を取り出して、一辺太陽の下にさらして、よく干してから、清流で洗ったほうが良いかも。
『酔うほどに 我と我が身の 遠ざかる 醒めて愕然 飲んだのは誰?』
(ようほどに われとわがみの とおざかる さめてがくぜん のんだのはだれ?)
*いい気になってがばがば飲んで泥酔する内に、その飲んでいた主体の自分がどこか遠くへ行ってしまった。 翌朝、ふと酒から醒めて見ると、頭が痛い、吐き気がする。一体誰がこんなに飲んだんだよ!
『浴びるほど 身体に入れた エタノール 出すは大変 肝臓頼み』
(あびるほど からだにいれた えたのーる だすはたいへん かんぞうだのみ)
*浴びるほど酒を飲んで、いい気持ちになってるということは、身体に猛毒のエタノールがかなりの量入ってしまったんだ。 入れるのは簡単だけど、身体から排出するのは大変だよ。たったひとつしか無い肝臓くんに頼る他ないんだからね。
『もう飲まぬ 反省の朝 日が暮れりゃ 飲まぬ我消え 飲む我がいる』
(もうのまぬ はんせいのあさ ひがくれりゃ のまぬわれきえ のむわれがいる)
*昨晩飲み過ぎて、猛烈に不快な朝は、猛反省をして、酒をやめよう、なんて思ったりする殊勝な自分がいる。でも、日が暮れて体調も戻ってくれば、あれれ、飲まないと決めた自分はもういない。飲みたい自分になっている。
『やめてすぐ 怒涛の如く 押し寄せる 飲酒欲求 慣らせじゃじゃ馬』
(やめてすぐ どとうのごとく おしよせる いんしゅよっきゅう ならせじゃじゃうま)
*酒をやめてすぐの時期は、飲まないと思う心に、怒涛の如く飲みたい気持ちが押し寄せてきて、ついつい流されそうになる。これをじゃじゃ馬と思って、乗りこなしてやるのだ!
『飲め歌え 快楽に酔え その先に 待つ人生の 生地獄かな』
(のめうたえ かいらくによえ そのさきに まつじんせいの いきじごくかな)
*自堕落に酒を飲み放題に飲んでいい気になって酔っ払っていると、その先に待つ人生は、確実に生地獄である。
『飲み過ぎの 言い訳探す ヒマあれば 断つ理由紙に 箇条書せよ』
(のみすぎの いいわけさがす ひまあれば たつわけかみに かじょうがきせよ)
*飲み過ぎてしまった言い訳をあれこれ考える時間があるなら、もう飲み過ぎなくて済むように、酒を断つ理由を紙に箇条書きしてみよう。
『真夏日の 滴る汗に 欲す泡 夫れ膜妄想 己忘るな』
(まなつびの したたるあせに ほっすあわ それまくもうそう おのれわするな)
*真夏の太陽がギラギラする日は、汗が滴り、ギンギンに冷えた生ビールが飲みたくなるだろう。でも、飲まない私には、それは妄想に過ぎないのだ。捨ててしまえ!飲まないと決めた尊い自分を忘れてはいけない!
『夜も更けて 明日の予定を 確認し 床に就く我 素面なりけり』
(よもふけて あすのよていを かくにんし とこにつくわれ しらふなりけり)
*今宵もかなり更けて、遅い時間になってしまった。でも素面の私には、寝る前に明日の予定を確認する余裕がある!
『早朝に 思い通りに 動く我 酒断ちてより 迷うことなし』
(そうちょうに おもいどおりに うごくわれ さけたちてより まようことなし)
*どんなに朝早くたって、パチッと目が覚めて、シャキッと起きる。そしてすぐに自分の思う通りに、頭も身体も動く。酒が残ってふらふらと迷うことなんてあり得ない。
最後に、私の断酒未来予想図を・・・
これから、酒を飲まない生活がトレンドになる!(何の根拠もないけれど...)私の予想では、西暦2050年頃かな。そんな未来を先取りして、短歌を作ってみた。
☆紳士バージョン
『オレやめた お前もやめた 今流行る オシャレな断酒 飲まない紳士』
(おれやめた おまえもやめた いまはやる おしゃれなだんしゅ のまないしんし)
*俺酒やめたんだけど、え!君もやめたの?最近、断酒が流行ってるよねー。オシャレだもんな。俺らは飲まない紳士さ。
☆淑女バージョン
『私やめ 貴女もやめて 今流行る オシャレな断酒 飲まない淑女』
(わたしやめ あなたもやめて いまはやる おしゃれなだんしゅ のまないしゅくじょ)
*私最近お酒やめたんだけど、貴女もやめたの?流行ってるわねー断酒。オシャレよね、酒を飲まない生活って。私たち、飲まない淑女ね。
しかし、未来の話の割には、使っている言葉が古いな!オシャレとか紳士とか淑女とか(笑)
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