これまで何度も問題になっているのに、またもや繰り返された、学生の急性アルコール中毒による死亡。
しかも、法的に飲酒を許される年齢に達していない、19歳。
私は、自分の飲んだくれ時代、このようなニュースに接する度に、それは飲み過ぎた本人が悪い、と思っていた。自分だけは大丈夫だ、とも思っていた。
酒を断ってから、その考えは丸っきり変わった。
酒とは、飲み方を間違えると、そのまま死に至る可能性を秘めた、かなり危険な飲み物である。この重要な事実が、何らかの理由によって、うまくカムフラージュされて、表面化しないようにされている。(何らかの理由の内のひとつは、命より利益を優先する組織・人々の都合だろう。)
このままだと、未来ある若者の飲酒による死はこれからも繰り返されるだろう。
では、どうしたら良いのか、と考えてみた。酒の本質を、きちんと教育することが必要。しかし、教育だけでは片手落ちで、飲酒行為を礼賛する社会にも大いに原因がある。が、この飲酒礼賛社会を変革することは先ず不可能だ。
更に、無い頭を絞ってよくよく考えてみたが、自分の子供に酒の害悪を徹底的に教え込むことくらいしか出来そうにないことに気付いた。
世の中、酒を飲むのが当たり前であって、寧ろ、社会に出たならば、大人のマナーとして付き合いとして、飲まなければ一人前ではない、と言うような風潮になっている。
酒で失敗したり、命を落としたりする人は、後を絶たない。飲み過ぎた本人だけが悪いのだろうか。19歳の若者に、「あなたが急性アルコール中毒で命を落としたのは、そんな飲み方をしたからいけないのだ。」などと言えるだろうか。
自分の身体がどのくらいの量のアルコールを許容するのか、デジタルな数値で分かっている人などいないし、そもそも調べようがない。同じ人でも、その日の体調によって、飲める量が変わる。
もっと上手に飲みなさい、と諭したところで、さて、一体どうやったら飲み方によっては命に関わる毒(アルコール)を含んだ飲み物を、19歳の若者がコントロールして飲めるのだろうか。その前に、飲酒は20歳を越えてからの枠を守ってほしいところだが。
止め処なく長くなってしまったが、私の言いたいことは、ひとつだけだ。
若者よ、人生の最初から、酒を自分の飲み物リストから除外しなさい。酒を飲んだからと言って、人生にプラスになることはひとつもないのだ。あなたのフレッシュな脳や臓器が、アルコールで破壊されることは間違いない。
これが、30年以上酒を飲み、大失敗を経て遅れ馳せながら酒を断った五十路のおっさんの経験からのアドバイスである。
追記:
以前も書いたことだが、また書いておきたい。
この若者の命を奪った飲料が、もし酒でなければ、今頃、世の中は上を下への大騒ぎになっていることだろう。
酒だから、寧ろ淡々と「また、大学生が、急性アルコール中毒で亡くなった」程度の報道で終わってしまっている。
はてさて、酒とは実に奇妙奇天烈摩訶不思議な飲み物である。
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