言葉の遊びだが、「与奪」に「よだつ」をかけてみた。
先ずは酒の与奪を考えてみよう。
酒が与えてくれるもの・・・一時的な陶酔感、二日酔い、吐き気、頭痛、各種の病気、アルコール依存症。
酒が奪うもの・・・金・時間・仕事・職場・健康・家族・信用・信頼・自分の命・他人の命
与えてくれるものは、不要にして迷惑なものばかり、奪われるものは必要にして掛け替えのないものばかり。こうして真面目に考察してみると、身の毛もよだつのではないだろうか。酒に、生殺与奪の権を握られているのだ。
(もちろん、毎日飲んでも、ほろ酔い程度でピタリと飲酒をSTOP出来る人には、ここに書いていることの殆どは当てはまらないだろう。)
今日もニュースに出ていたが、奈良市の男性職員(57)が、ビールを6杯飲んで「自分の酔い加減からすると、運転できると思っ」て、追突事故を起こし、懲戒免職になったそうだ。
懲戒免職と言うのは、公務員の場合、あらゆる懲戒処分の中で最も重い処分であり、通常の退職手当は支給されず、即日免職だそうだ。それに、成人では多くの場合、氏名や職名などが公表されるとのこと。
公務員は雇用保険に加入していないので、失業給付も受けられず、収入の為には再就職するしかないのだが、前記の如く、氏名などが公表されてしまうので、次の仕事に就くことが困難である。
この人が酒に奪われたのは、仕事・職場・収入・信用・信頼かな。車もか。収入が途絶えれば、家族も離散してしまうかもしれない。まだ、自分と他人の命は奪われなかっただけ良かったと思う。
若い頃ならば、気力も体力も充実しているから、失敗しても転んでも、やり直すことのハードルは低いが、中高年になってくると、そうも行かない。社会に出てから築き上げて来たものが、酒で一気に崩壊することを考えてみてほしい。
ほろ酔い程度で酒をやめられない方。今まで何ごとも無くても、これから酒で何か事件を起こす可能性はある、どころか、かなり高いと考えて、用心に用心を重ねるのが良い。特に齢50前後に近接している人は、ピタリと潔く酒を断ってしまうのが一番良い。断酒をお勧めする。
ダジャレ川柳が一句できた。
『酔人(ようじん)に ならぬ用心(ようじん) 断酒かな』
酒を断てば、これからは清々しい生活が待っている。
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