年末に向けて、世の中の飲酒への煽りが一段と増している。
「さあ、そこのあなた!酒を飲んで気持ち良くなろう!年末だからね!忘年会も、クリスマスも、これ飲んでね!うちの店に来てね!」
もちろん、《明るく楽しく酒を飲もうよ!》と、誘っているわけだが、酒の二面性の内、もう一方の、飲み過ぎて泥酔してしまった場合の不利益、酒害については、誰も何も言わない。だんまりを決め込んでいる。
酒を飲むなら、酒の諸刃の剣であることを、酒の持つ二面性をちゃんと分かって飲むのが本当の酒飲みだし、そうであれば、自分や他人を害するような飲み方はしないだろう。
私は、酒の、自分にとっては都合の良い面のみ見て、飲み続けてきた。即ち、酒は身体に良い。酒は百薬の長である。コミュニケーションに必要である。飲んで酔うと気持ちが良い。ストレス発散になる。等々。
ところが実際には、もう一方の面、自分にとっての不利益になること、害悪になることのほうが大きかったのだ。それは、かなり前から分かっていたが、認めようとしなかった。認めれば飲めなくなるからだ。
世の中は、酒の一面的な部分だけ大いに喧伝し、兎に角、誰彼問わず飲ませようと言う方向へ持って行く。それは、商売だからである。本当は、酒の不利益なこと、害悪になること、つまり薬で言うならば副作用も同時に広めるべきだが、そんなことをしたら売れなくなる。
飲む側も、酒のマイナス面など考えて飲んだら、せっかくの酒が美味くないから、そんなことは棚に上げておく。都合の悪いことには目をつぶって、酔うために酒を飲む。
どんな飲み方をしようとも、酒の二面性を飲んでいることに変わりはない。
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