1年間節酒をする生活と、5年間断酒をする生活、どちらがあなたには楽だろう。
こう問われたら、私は迷わず後者を選ぶ。とことんまで飲まなければ気が済まない性分の人に、毎日飲んでもいいけれど、量はこれだけ!の生活は、毎日が蛇の生殺し状態と言うことである。
酒を断って間もない人なら、飲みたさから、前者を選ぶかもしれない。が、そもそもの断酒の根本原因を考えて見るならば、矛盾していることに気付くだろう。節酒出来るならば、断酒の必要は無かったわけだ。
この、1年の節酒と5年の断酒の話は、昨夜のskypeミーテイングで、松下さんがおっしゃった言葉だった。断酒会に通い始めた頃、ある断酒5年の先達が述べて、それを聞いて大いに松下さんが納得されたのだそうだ。
せっかくの貴重な話なので、skypeミーティングの中だけで閉じてしまうのではなく、ブログを読んで下さる方と共有したいと思い、文章にしている。
もう一つ、《断酒疲れ》について。
これは、ある期間、酒を断つことが出来ていて、一見断酒が軌道に乗っているように見えるのだが、実は、当の本人はほとほと断酒生活に疲れてしまっている状態。何故、断酒に疲れるのか・・・原因は、我慢の断酒にある。
目の前に大好物の食べものがあるのに、食べることを我慢している状態を想像してみると良く分かるだろう。短い期間ならば、何とかなるかもしれない。けれども、ずっと涎を垂らした状態が続くのは、ある意味拷問のようなものだ。
時間は掛かるけれど、酒を大嫌いになるやり方は、この、「我慢の断酒」から脱出できる方法のひとつとしては、とても意味があると、松下さんもおっしゃっていた。
それから、断酒が数か月継続出来た時、ここまでやめられたのだから、ひょっとして自分はもう、少しなら飲んでも大丈夫なのではないか?のような、ヘンな自信感を持つことがあるが、そんな時・・・
いやいや、とんでもない!酒ほど恐ろしいものはないのだ!と、酒を思い切り怖がるのが良いそうだ。酒を侮ってはいけない。酒に対して常に恐怖心を持ち、距離を置くこと。これが肝要である。
更にもう一つ。
アルコール依存症に関しての治療は、断酒のみ。と信じて疑わなかった私が耳を疑ったのだが、世に「減酒外来」なるものがあるそうだ。酒を断つのではなくて、減らす。これは、実は、断酒に抵抗がある人を誘い入れ、一度は減酒或いは節酒を試みて、出来ないことを分からせて、断酒へと持って行くやり方だとか・・・
最後に、昨夜出た良い言葉。
「断酒のテンション上げて行こう!!」
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)