酒に関して、全く無防備な子供たちが多い。
今日の昼食時、娘が話していたことを聞いて、愕然とした。
娘が学校(高校)で女の子の友達何人かとランチの時に、何かの弾みで酒の話題になったそうだ。
(内の娘は、断酒前の父親がとんでもない飲んだくれだったので、酒にはかなりの警戒をしているが。)
友達から出た言葉は・・・
「この先、絶対に、みんなお酒飲むようになるよ」
「お酒飲めなかったら、つまんないよ」
「アル中にならない程度に飲めばいいんだよ」
「大人になったら、お酒飲みに行こうね」
「お酒は、絶対においしいよ!」
等々だったとのこと。
「絶対に、酒を飲むようになる」「酒は絶対に、おいしい」
何故飲んだこともない飲み物に対して、「絶対に」なのだろうか?
テレビドラマとか、親を含めて周囲の大人のとかの影響が多分にあるのだろう。
恐るべきことに、子供たちの頭には、酒に関して、一方的な情報(良いことばかり)が刷り込まれてしまっている。
いちばん大事な命に関わる、酒の有害性が欠落している。
酒を飲んだら、人体はどのように反応し、結果どうなるのか、全く考慮されていない。
高校生にしてこの程度の酒に対する認識ならば、大学に進んで、サークルの飲み会などで急性アルコール中毒で亡くなる子供がいるのも、分かる。
我が家のように、人生の途中で酒の真実に気付き、目覚めた父親がいて、日頃から口を酸っぱくして酒害を子供に教え込む家庭は、ほんの極一部だろう。
本当は、タバコの有害性と同じように、酒害についても学校で教えるべきなのだが、その辺りの教育に関しては、全く成されていないようだ。
今の若者は酒を段々と飲まなくなって来ており、近い将来、飲酒習慣そのものが廃れて来るのではないかと、先日の記事で書いたけれど、今日の娘の話を聞いてみると、まだまだ暫くはダメかな~とも思った。
先ずは、国に、酒害を撲滅する気が無い。これが大きい。
一体、酒害による社会的損失は、何兆円になるのだろうか。酒の販売による酒税や、企業からの所得税など、酒関連の税収など吹き飛んでしまうくらいの損失が毎年発生しているのに。
多くの貴重な人命も、酒によって毎年失われている。酔っ払いが生き残り、無辜の人の命が犠牲になっている。
将来を担う子供たちが、酒に関して良いところばかりの一方的な情報にしか接していないことが、大いに問題である。
アルコール依存症や、飲酒運転による悲惨な事故など、もっと酒害を大々的に公にして、子供たちに教育しなければならない。
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