酒の席に出ない理由を、どう伝えたらいいか？
また、メルマガ読者の方から、飲み会に関しての切実な相談があった。
職場では何とかなったが、地元の利害関係の無い、あるスポーツを介した愉快な仲間たちとの飲み会について。
出席して酒を飲まないでいる自信はまだないので、欠席としたまでは良かったが、飲み会の常連で、いつも浴びるほど飲んでいた君がなぜ来ないかと、仲間から聞かれたのだそうだ。
で、この方は、どう答えたら良いのか困ってらっしゃる。
私からの回答は、実にシンプルなもので、
「そのまま、ありのままを伝えたらいいですよ」と。
アル中（アルコール依存症）と言う病の自分。
唯一の治療手段である断酒をしている自分。
つまり、素のままの自分。
これを、相手に伝えるのが、一番楽だし、後々も、楽。
最初の頃、私も同じような悩みを抱えたことがある。酒を断った自分を、少しカムフラージュして見せたいと言うか。アル中であることは隠したいと言うか。そんな心持だった。
だが、今は違う。
アル中の自己を飾っても仕方ない。
どんなに厚化粧をして、自分が酒を飲まないことを誤魔化しても、それを続けるのは大変だし、いつか剥がれ落ちる。
ならば最初から、赤裸々な自分をさらけ出して相手にぶつけてしまったほうが良いのだ。
赤裸々とは・・・身体に何も着けていない。素っ裸。丸裸。包み隠しのないこと。あからさまなこと。
アル中（アルコール依存症）は、他の病気と全く同列であって、何ら恥じる事などないのだ。
例えば、杉の花粉に過剰に反応してしまう花粉症を隠すだろうか？
アル中は、アルコールに過剰に反応してしまう病気なのである。
但し、日本の社会では、アルコール依存症への理解が全く足りない。酒にだらしがないとか、本人の自覚が足りないからだとか、全く見当違いの認識がまかり通っている。
だからこそ、他の病気と同じで、原因と症状と治療法があることを、私たちが包み隠さず伝えるようにしたほうが良い。誰かに感染することもないし、酒を断ってさえいれば、健常者と全くおなじ生活が出来るわけだし。
最近知り合った人や、断酒前に会ったきりで、久しぶりに再会した人と、酒の話になった時、私は明るく、はっきりと伝える。
「私は、酒を飲み出したら止まらない病気なんですよ～。昔はアル中、今はアルコール依存症って言いますけどね～。だから、酒やめたんですよ！」
こんな感じで、自分のことを伝える。一度はっきりと言うと、次からは慣れて来て、普通に言えるようになる。しかも、とってもすっきりする。
※追記（大切なこと！）
アル中（アルコール依存症）は、世の中の飲酒礼賛文化によって人為的に作られた病なのに、いざ罹ると、手のひらを返したように、白い目で見るのも、この世の中である。
小判鮫さんがコメントして下さったように、もしそれで孤立したり、職を失ったり、生きて行くことに支障が生ずるなら、私は「嘘も方便」を強くお勧めする。
あなたが言えないことを、私のみすけが、これからもブログで吠え続けていくので、どうかご一緒に楽しい断酒を！
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