この年末年始に、飲み過ぎて反省した人はどのくらいいるのだろうか。
かつての私(のみすけ)ならば、年が明けてたったの3日が過ぎた4日の朝にして、既に飲み過ぎの反省を何度かしていた。
年末に飲み過ぎて1回、年始に飲み過ぎて1回、これで2回だ。
さて、3が日も終わって、世の中は早くも年明けの、通常の生活に戻りつつある。
特に元旦など、酔っ払って気分がいい時、今年こそは、自分の欲しいもの何もかもが一気に手に入りそうな、どんどん近付いて来たような、そんな錯覚をしていたものだった。
ところが、現実は、全くの正反対であって、酔っぱらっていると、自分の欲しいもの、自分にとって大切な人、それらはどんどん遠ざかっていたのだ。
自分は腰を据えて酒を飲み動かないのに、どんどん遠ざかって行く、大事な人、モノ、コト。
目的地が、どんどん遠ざかる。
欲しいものが、どんどん遠ざかる。
あなたを思ってくれている人の心が、どんどん遠ざかる。
自分が酒に酔えば酔うほど、自分にとって大事な人やモノやコトは、遠ざかり離れて行ってしまうことに、気付くのが遅すぎた!
なかなかそのことに気付かなかった、その理由は、これである。
ほんの少しの時間でも、自分を現実から逃避させてくれるアルコールの力には、侮れない魔力があるから。
酔っている間だけは、アルコールがとても優しいから、酒は人生の友だと勘違いしてしまうのだ。
この年末年始を、酒を飲まずに過ごした、多くの断酒仲間の方から頂いたコメントやメールは、素面で淡々と過ごすことが、如何に快適であったかが、如実に伝わって来る内容ばかりだった。
みなさん、酔わなくなったことによって、目的地が近づき、欲しいものが手に入り、大切な人の心が自分に近づいて来たはずだ。
酔って遠くなってしまったものが、酒を断って素面になれば、こちらに近づいて来るのだ。
沢山の断酒仲間の方は、それぞれ、お一人お一人、断酒の期間が違うけれど、ある方は、1週間を、またある方はひと月を、100日を、1年を、喜び、自分の断酒を振り返る。
そう言った方々から、喜びのコメントやメールを頂く度に、こちらにヒシヒシと伝わるその達成感が、自分のことのように嬉しい。
きっと、酒を飲み過ぎて、一時は遠ざかってしまったものが、自分の所に戻って来たからだろう。
酔えば、頭の中に色んなものが出現して、あたかも全て実現し、手に入るような幻想に浸るが、そんなものは醒めて見れば全て消え去っているのだ。
酔えば酔うほど、現実世界では、自分の欲するもの全てが遠ざかる。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)