親子でも、夫婦でも、兄弟姉妹でも、親友でも、ほど良い距離感は保つべきだろう。
メルマガを購読されている方は、昨日配信した記事でご存知のことと思うけれど、自助の会に通われている読者の方から、メールを頂いた。
断酒は順調なのだが、自助の会のある方からの過剰な世話焼きに、精神的な負担を感じているそうだ。
せっかく断酒の為に通っている自助の会が原因で、それがストレスになってしまい、また酒に手が伸びてしまうなんてことがあれば、本末転倒も甚だしい。
私は自助の会に参加したことが無いので、自分の経験からは何とも回答が出来ないのだが、これまでの人生経験から、一般論として少し考えてみたい。
これは、断酒の自助の会に限らず、世間一般に良くある話で、「お節介」とか「世話焼き」な人が巻き起こす、はた迷惑な行為のひとつかもしれない。
その人は良かれと思ってお節介をして来るのだが、受ける側からすると、その過剰な好意には、ほとほと嫌気が差すことがあり、それは私も経験している。
「お節介」「世話焼き」以外で、もうひとつ考えられるのは、おっさんの、女性に対する下心ではないだろうか。
もし、その自助の会に入ったのが、のみすけみたいなおっさんだったとしたら、そこまで過剰な世話焼きやお節介をして来ないと思うがどうだろうか。
人間の、特に中高年のおっさんの性(さが)で、最初は親切の積りだったのが、気持ちが段々とエスカレートして、相手の女性に、もっと親密に近付きたいと、心の奥底で思っていないとも限らない。
だが、そんな気持ちが湧いても、自制しなければならない。断酒して、理性を司る大脳が立派に働いているのだから、出来るはずだし、常識ある大人として、そうしなければならない。
真摯に断酒の為に参加しているのに、このような、相手の立場や気持ちを忖度しない、過剰な世話焼きやお節介は、非常に不愉快に感ずる。
辛いとき、仲間に助けを求めたいけれど、平穏なとき、過剰な心配をされるのは迷惑である。この辺り、断酒には限らず、一般的に、人の感情として考えてみれば分かることだ。
自助の会は、近隣にあるなら、大いに利用したほうが良いと、私は思う。そこには、断酒の仲間が集っているので、酒から離れた生活を継続する力になることだろう。
但し、人の集まるところには、感情の行き違いやらトラブルやらも、必ず付きまとう。これが新たなストレスとなって、再飲酒の引きがねにならないように、注意が必要だ。
断酒仲間とは、ほど良い距離感を保ちつつ、お互いに切磋琢磨して、より良い人生を共に生きて行きたいものだ。
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