かつての、自分・・・ 休みの日は、昼からでも、酒を飲む。平日は、夕方になると、酒を飲む。当たり前のように、酒を飲む。当然酔う。その内に泥酔する。
そんな風に飲んでいた頃の私。さて、自分が飲んでいる『酒』なるものは、一体、何物か?考えたことがあるだろうか?
飲んでいたころは、酒の種類、味、アルコール度数、製造法などは、意識していた。どのメーカーの何と言うビールがうまいとか、焼酎なら黒麹の芋がいいとか、泡盛は○○酒造がいいとか。そんなこと。
そうではなくて、そもそも、『酒』とはなにか。『酒』の正体は、何か。自分は、何故、この『酒』なる液体を飲むのか。何のために飲むのか。等々、その根本的なところは、考えたことも、意識した事も、ない。
よくよく考えてみると、それが一体何であるか、きちんと自分で考えた事もない『正体不明』の飲み物をこよなく愛し、30年以上も飲み続けてきたのだ。空恐ろしい。その飲み物を飲むことをやめて、やっと、正体が分かった。やめるまで、分からなかった。
タイトルの『酒飲みの酒知らず』には、そういった意味を込めた。
風邪気味だから、市販の風邪薬を飲む。頭痛がするから、頭痛薬を飲む。肩が凝るから、湿布薬を貼る。みたいなものかな。それらの成分は確かめることもせず、気軽に飲んだり、貼ったりするだろう。違いは、薬の場合は、余計に飲んだり貼ったりしない。
1回3錠でいいのに、10錠飲んだとて、効くわけでもなし、副作用が怖いだけ。1枚貼ればいいのに、3枚重ねて貼ったとて、意味がない。だが、酒の場合は、1日30mlとか決まっていないし、酒の容器に、「100ml以上飲むと危険です」なんて書いてない。
自分が普段飲んでいるものについては、大抵気にしている。例えば、水。ちょっと水道水が不味ければ、浄水器を通したりする。ジュースにしたって、国産なのか、外国産ならば、どこの国のものか、等気にする。
ところが、酒は、買ってきて、封を切って、すぐに飲む。一流メーカーが作っているから。TVでCMを見たから。コンビニで売られているから。試飲したらうまかったから。冷蔵庫を開けたら、入っていたから。等々、何の根拠もなく、何の疑いもなく飲んでいる。
『酒』なる液体、もっと疑うべきだ!(←私のように、適量でやめる事の出来ない人は特に!)
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3月15日から始めた断酒も、今日で満5ヶ月となり、明日から6ヶ月目に入る!
当初、こんなに続くとは思ってもいなかった。飲んだくれの自分でも、決意して実行することが、今のところ出来ている!まだまだ、このままいけるかどうかは、分からないけれど。
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