春の雨で、咲き誇る桜も、散っている。植物には、恵みの雨。
晴れる日ばかりが良い日ではなく、曇りの日、雨の日、風の強い日、それぞれが一年365日を構成している。
雨の中、傘を指して歩きながら、そんなことを考えていた。たまたま立ち寄った書店で、ある雑誌に、《社畜》という言葉が出ていた。
《社畜》(しゃちく)という言葉は、今やポピュラーだ。誰でも知っている。
goo辞書によれば…《会社に飼い慣らされている家畜の意》会社の言いなりになって、つらい仕事でも文句も言わず働いている会社員を、皮肉を込めてからかう語。
《酒畜》(しゅちく)これは、今日、その雑誌を読んでいる時に私が思いついたのだけれど、googleで検索すると、既に心ある人が何人か、twitterやblogで使っている。
これに、勝手に意味を与えてみると...
《酒畜》...《酒に飼い慣らされている家畜の意》飲酒欲求の言いなりになって、ひたすら毎日、義務のように酒を飲む人を、皮肉を込めてからかう語。
喫煙なら、《煙畜》になるのかな。
最初は自分から手を出して始めた飲酒でも、暫くすると、立場が逆になってしまい、自分がその対象物(酒)から操られており、その習慣の呪縛から逃れられない。それが、《酒畜》の実態だ。私が酒を飲み続けた日々は《酒畜》だったと、今思い返す。
《酒畜》脱出キャンペーン!
日本全国どころか、世界中で、やりたいものだ。空気は呼吸に必要だし、水は飲まないと死ぬ。酒は、生命活動に必要ないばかりか、有害でしか無いので、不要!
アルコール健康障害対策基本法の第一条にある、
『この法律は、酒類が国民の生活に豊かさと潤いを与えるものであるとともに、酒類に関する伝統と文化が国民の生活に深く浸透している一方で、・・・』
という文章には、絶対に納得出来ない。「豊かさと潤いを与える」のであれば、酒類に寄る国民の損失が、年間4兆円にも上るわけが無い。
先ず、「酒類に関する伝統と文化が国民の生活に深く浸透している」という如何にも高尚な文章で、飲酒ありきの大人の世界を醸し出し、誘い、《酒畜》化させて、酒を飲ませて、酒なしではいられない国民に仕立てる。そんな感じがする。でも、飲み過ぎはダメだよ~っていう、後の文章へ続いているのだ。
今日のブログタイトルは、クリント・イーストウッドの主演した
『アルカトラズからの脱出』
を意識してみた。
実話を基にした映画だ。私は3回くらい観た。映画館で2回、DVDで1回かな。
酒という監獄からの脱出は、困難を極めるが、この映画のように、あらゆる工夫をして、脱出しよう。
酒畜からの脱出は、可能だ。
私は、酒監獄からの脱出に成功した。だが、あそこへ戻ることは、いとも簡単なことなので、しつこいくらいに、注意している。二度と戻りたくない。このブログを書き続けるのも、酒畜に戻らないための工夫のひとつである。
ところで、今日気づいたのだが、電車の中に、こんなのが貼ってあった。ちょっと光ってしまって、読みづらいと思うが、次の文言が書いてある。
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「10代なんでお酒はNO!」
君が変わるチカラに、このキャンペーンがなれたら、と思う。
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10代なんで、お酒はNO?19歳11か月と29日か30日まではダメで、プラス1日して、ぴったり20歳になれば、この毒を飲んでいいということ?『20代なんで、お酒はYES!』ってか!?
『あなたがSTOP!未成年者飲酒』ではなく、少なくとも、『新入生諸君!学生の内は、酒は飲まないでおこう!』とかにできないものか。
本当は、これだ。
『新入生諸君!酒は毒である。飲まないほうがいいぞ!』
(しかし、このキャンペーンをやっているのが、酒を造っている組合であるから、飲むな!なんて書くわけないな。飲んでもらわないと、商売上がったりだもんな)
本当は、酒造業界ではなく、利害関係から離れた政府がこういうキャンペーンをやらないといけない。年間4兆円もの損失を招く原因を追放する気があればの話だが。
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