この時期、中高生は、中間試験の真っ最中かな?我が家の中高生たちは、先週から今週にかけて中間試験である。
息子と試験の話をしていたら、得意な教科は、英語と化学だそうで・・・そう言えば自分の高校生の頃の得意な教科と全く同じではないか。蛙の子は蛙か(笑)
その化学で、思い出したのが、可逆反応と不可逆反応。酒を断ってから、妙な事に、過去の記憶がふとした時に鮮明に蘇える時がある。今日は、かつてよく勉強した化学が浮かんだ。
不可逆(ふかぎゃく)とは、元に戻れないこと。
不可逆的とは、可逆的でないもの、つまり、元に戻ることができない性質をもつものを指す表現。
不可逆反応とは、化学反応のうち、正反応のみが起こり逆反応が起こらない、または逆反応が無視し得る程度にしか起こらないために、一方向のみに進行する反応を指す。
これって、一度アルコール依存症になった人は、酒を断ったところで、もう元には戻れないという事と全く同じではないか。正に、飲酒とは、ある一部の人間にとっては、一方向のみに進行する不可逆反応である。
見方を変えれば、巨大な化学工場である人体。その中でも最大の工場は肝臓。不平不満など一切言わず、黙々と24時間連続稼働している。但し、この肝臓工場、突然操業を停止することがある。実は徐々に調子が悪くなっていたのだが、この寡黙で働き者の臓器は、それを訴えることもせず、倒れる限界まで仕事をこなしていたのだ。
身体の中にアルコールが過度に入り続けると、飲みたいという正反応のみが起こり、やめようという逆反応が起こらなくなる。すなわち、飲酒は人体にとっての不可逆反応を促進し、定着させる行為である。
人体とひと口に表現しているけれども、飲まない人、飲むけれど適量の人、問題飲酒の人、と3パターンある中で、飲酒が不可逆的になるのは、一番最後のパターン、大量に長期間飲んでいて止まらない、問題飲酒の人である。(つまり、全ての飲酒者にではなく、私のような一部の問題飲酒者にと言う事である!)
身体へのアルコールの流入をSTOPしても、死ぬまで逆反応は起こらない。悲しいことに?酒など口にしたことすら無かった、あの頃には戻れないのだ。
このことに誤解があり、ある期間飲まずに過ごせたのだから、節酒で行けるのではないか、とか、決めた量で終わりに出来るかもしれない、と、また飲み出す人もいるようだ。
それでも極少数の人は、かつてのような飲み方はせず、適量で済ますことが出来ているのかもしれない。しかし大多数の再飲酒者は、恐らく元の飲んだくれに舞い戻ってしまうのではなかろうか。私の場合であれば、再飲酒で100%元の飲んだくれオヤジに戻ること、これだけは確信している。だから、露ほども油断していない。
自分の身体の中に既に存在しているアルコールへの耐性は、不可逆的なものであることは、変えようのない事実である。もう一度母の胎内に戻って生まれ直すことが出来ないのと同じで、それを覆すことは出来ない。元に戻るとか、別の飲酒人間になれるとか言うのは、甘い希望的観測でしかない。
でも、幸いなことに、不可逆反応は、アルコールに対してだけなので、これからもずっとずーーーっと、これ(アルコール)を避けて生きることにしよう。
《酒やめちゃえば!人生これからダヨ(断酒1年188日目) 》と言う今年(2014年)9月18日の記事でも書いたけれど、多くの人が当たり前に飲む酒を、自分は敢えて飲まない、と言う生活は、乙なもの。
と言う事で、歌をひとつ...
『酒避けて 生きる人生 乙なもの 飲まなくて済む 酔わなくて済む』
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