アルコールの人体への作用機序については、色んな書籍やサイトで詳しく解説されている。
ほんのり気持ちが良くなる「ほろ酔い(微酔)期」から放っておけば死に至る「昏睡期」まで、飲む量によって、間に「酩酊期」「泥酔期」を挟んで、徐々に移り変わってゆく。
どこからどこまでが「ほろ酔い」で、どうなったら次の「酩酊」なのか、きっちりとしたデジタルな判断基準があるわけではないが、大体の酔っ払った感じで区分けできる。血中濃度を測れば、より詳細なデータが取れるだろうが、飲みながらアルコール血中濃度を測っている人はいないだろうネ。
例えば、こんな飲酒目標を立てて、ちゃんと実行出来る人は、酒で悩むこともないだろう。
《昨日はほろ酔いで終わらせたけど、明日は休みだし今晩は酩酊まで飲もうかな。でも、泥酔の手前でやめよう》
私だって、目標だけは何度も立てた。但し、達成したことがないだけだ(笑)
コントロール出来る人は、自分の足で階段を昇り、そこからの眺めをちゃんと自分の目で見て判断している。あー、そろそろほろ酔いから次の段階へ移りそうだ、もうやめておこう、みたいな感じだろう。
一方、アンコントローラブルな私みたいな人は、エスカレーターやエレベーターに乗ってしまったようなもの。切れ目なく上昇して行く。着いた先は、泥酔期から、下手すると昏睡期の一歩手前あたり。そのエスカレータ若しくはエレベーターは、飲み始めたら速度を増して上昇して行く。
人が酒に酔う、とは、正常な状態から、酔った状態へ遷移すること。その酔った状態にも段階があり、ほろ酔い期で満足してそこでストップできるかどうかが、飲酒生活継続の分かれ道であること。この辺り、飲んでいるうちは分からない事である。
今の私は、酔いのどの段階であろうと恐怖を感ずる。自分が自分でなくなることの恐怖。酒にコントロールされてしまう恐怖。飲酒欲求はほとんど無くて、この酔うことへの恐怖は、日増しに強くなっている。
ほろ酔いが、酩酊、泥酔、昏睡への入り口であることを知っているから。そのスタートラインに決して立ってはならぬことを知っているから。
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