私と同じ頃に断酒を試みた二人の人のブログを、ずっと読んで来た。
ひとつ(Aさん)は、本人が書いており、もうひとつ(Bさん)は、奥さんが書いている。以前にも、この二つのブログについては当ブログの記事にしたことがあり、リンクを貼ろうと思い調べたが、どの記事か分からなかった。
Aさんは、ブログ更新の途切れた昨年の11月時点で40代前半だ。この方は、妻子があった。私とほぼ同じ時期に断酒を始め、同時にブログも書き始めた。当初はブログ村にも登録して、割りと頻繁に更新していた。
私のブログにコメントを下さったこともある。最初の頃のブログ内容は、飲酒を我慢するのは辛いけど、飲まないほうが身体が楽だとか、断酒はいいなとか書かれていたが、その内に、スリップし、連続飲酒→入院を繰り返し、離婚、子供とも会えなくなり、更に酒にハマり...ついにブログの更新も途絶えた。
Bさんは、私と同世代。結婚が早かったようで、子は既に独立し、奥さんと二人暮らしだが、酒が止まらず、病院でアルコール依存症を言い渡される。断酒をするも、隠れ飲み。自室の引き出しには、ウィスキーが隠してあり、籠って飲む。無くなれば、買いに行く。
どんどん悪化し、入退院を繰り返すようになる。ブログを読む限り、奥さんは、完全に共依存である。奥さんはそのことを分かっているが、どうすることも出来ず、甲斐甲斐しくBさんの世話を焼く。Bさんのアルコール依存は深みにハマり、もはやこのままでは、座して死を待つ状態である。
Aさんは、自分がアルコール依存症であることを認識しており、自分を飲める環境に置いておく限り、回復は無理だと悟り、自らの意思で入院するが、退院後暫くすると、飲み出す。の繰り返し。
Bさんは、自分がアルコール依存症であることを、頑なに認めない。家族がBさんの身体を心配して入院させるが、仕方なく病院の治療プログラムに参加するだけだ。自らの意思ではないから、何も得るところがなく退院。病院で飲めなかった分、自宅で思う存分飲んで、また入院、の繰り返し。
ここまで書けば、アルコール依存のブログを一通り徘徊したことのある人ならば、あー、あのブログのことか、と分かるかもしれない。
こう見て来ると、断酒継続の大前提として、自分がアルコール依存症であることを認める、と言うのがあるが、認めても、断酒が継続しないことがある。生半可な決断では、断酒の継続は難しい。
同じ時期に断酒を志しても、3年半で、こんなにも違う人生になってしまうのだ。自分が酒を断たなければならないことを、何らかのきっかけで悟ったならば、それを実践に移し、後ろを振り向かず、ひたすら前進することだ。
もし、スリップしてしまっても、それは受け入れ、また断酒すれば良い。良くないのは、断酒を中断して、連続飲酒生活に戻ってしまうことだ。問題飲酒を続けた人の末路は、重度のアルコール依存症である。
日常生活が、破綻している。自分ひとりでは生きて行けない。それでも、酒だけを求めて、生きている。
人生を変えるために、断つべきものは《酒》。この一点のみ。
※お知らせ
コメント欄での返信では書ききれないこともあり、もうひとつブログを作りました。こちらは気まぐれの更新となりますが、読んで見て下さい。
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