ソバと言っても蕎麦ではなくて、ブーズと言っても食べ物ではない。
英単語的には、soberは形容詞で、素面を意味する。名詞boozeはスラングで、アルコールが入ってる酒なら何でもboozeだそうだ。動詞として使う時には、大酒を飲む意味になるらしい。
sober : しらふの、酒を飲んでいない
booze : 酒(日本酒、焼酎、ウィスキー、ワイン・・・何でも!)
「ソバにする?それともブーズがいい?」の意味は、
「しらふでいたいの?それとも大酒を飲む?」である。
最近、偶然知ったのだが、海外にも自分と似たような考え方で断酒に取り組む人がいて、驚いた。
その人は、ポール・ブラッドレイ・カー[Paul Bradley Carr]。まだ37歳のイギリスの作家だ。次のリンク先の記事を読んで頂くと分かるが、私の断酒のやり方によく似ていて、びっくりした。
どこが似ているか・・・飲み始めたら止まらないところ、自助の会(AA)には参加していないところ、独自の断酒方法を編み出し実践しているところ、断酒を公言し、ブログにもそれを書いたところ・・・辺りかな。
『私はこうしてアルコール依存を克服した(ポール・ブラッドレイ・カー)』
もちろん、彼のほうが先に酒を断っているので、断酒の先輩であるし、たまたま似たような断酒を、後から私が始めたことになる。
彼は、
『Sober Is My New Drunk』と言う本を書いている。残念ながら、翻訳本は出版されていない。「素面は私の新しい酔い方」とでも訳しておこうか。
サブタイトルとして、
「850 Days (and Counting) without Booze or AA. A Comedy in Twelve Steps.」
と書かれている。「酒もAAもなしで850日(まだ継続中)。12段階のコメディ」と訳しておこう。
上記リンク先の記事に、彼の断酒の12ステップが載っている。
引用してみると・・・
ステップ1:「本当に問題を抱えているのか?」と自問する
ステップ2:断酒を公言する
ステップ3:失敗を恐れない
ステップ4:気持ちよく過ごす
ステップ5:うそをつかない
ステップ6:謝らない
ステップ7:異性との付き合い方を変える
ステップ8:酔っ払いの武勇伝より、しらふの冒険
ステップ9:形が残るものにお金をかける
ステップ10:受けにくい検査を受けてみる
ステップ11:仕事には誠実さが大切。一生懸命さや賢さだけではだめ
ステップ12:読んだことをすべて忘れる
そして、ステップ12の最後にこう書かれている。
「私が成功したからといって、この方法が誰にでも有効というわけではない。ここに書いたアドバイスがあなたの役に立つ可能性はほとんどない。」
「アルコールを断ち、生活上の問題を修復するための本当の秘訣は、時間をかけて依存症の原因を解明し、その克服に生かせそうな自分の性質を見いだすことだ(おそらく試行錯誤が必要になろう)。」
彼は、「ここに書いたアドバイスがあなたの役に立つ可能性はほとんどない」と書いているけれども、私は、十分に役に立つと思う。
12ステップの中で中々面白いのは、ステップ8の、「酔っ払いの武勇伝より、しらふの冒険」だ。
彼は、こう書いている。
「しらふであれば途中で意識を失うことがないため、冒険の一部始終を覚えていられる。」
冒険ではないけれど、昨年12月に、飛行機に乗って北海道へとオフ会に行った時のことは、往路も復路も、小樽での夜も、札幌での楽しいオフ会も、交わした会話も、全て鮮明に覚えている。
《素面は私の新しい酔い方》なんて、とっても素敵な言葉だし、そう言えば、私も以前に、似たような内容の記事を書いていた。
2014/10/1
『飲まずに酔う!(断酒1年201日目)』
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