ブログや書籍、ウェブサイト、skypeミーティング、オフ会などで、多くの人の底付きの体験を聞いた。
壮絶な人のそれに比べれば、私のは底付きと呼べるものかどうか分からない。けれど、断酒を決意した日の、あれはきっと私の底付きだった。飲酒も底付きも人それぞれだから、こうであるべきとか、これが正解などと言うものは存在しない。
アルコール依存症者が立ち直るきっかけとなる「底付き」体験とは、どんなものかは、私などが書くよりも、もっと上質な情報がネットで得られるはずで、ここに私が書くと屋上屋を架すことになるので、割愛する。
私が底付きを調べて興味を魅かれたのは、パチスロ店の業界用語だった。たまたま、カタカナで、「ソコツキ」と入れて検索したら、出て来た。
===================
パチスロ店の、客をバカにする業界用語、裏話を暴露!
"底ツキ(ソコツキ)"
バカな客のお金が底をついた状態。
パチンコ業界では、手元のお金が無くなった状態では無く「借金が出来なくなった」状態を指す事も多い。
借金をしてない時点で、まだまだ搾り取れると思っている。
そこまで有り金+将来へ渡っての借金をしてまで金を吐き出してくれたバカな客を呼ぶ言葉。
===================
これ、酒で儲けている民(酒造&販売)と官(税金)の、アル中に対する態度と考えても、あながち間違いとも言えないのではないか。
上記のパチスロ店業界用語の「ソコツキ」を、アルコール業界のそれに書き換えてみよう。かなり過激な表現になり、ちょっと恐ろしい。
===================
バカなアル中の人生が底をついた状態。
アルコール業界では、世間の信用が無くなった状態では無く「病気で酒が飲めなくなった」状態を指す事も多い。
身体を壊していない時点で、まだまだ買わせて飲ませられると思っている。
そこまで人生+将来へ渡っての健康を犠牲にしてまで酒を買って飲んでくれたバカなアル中を呼ぶ言葉。
===================
こんな風に、自分が飲んで来た酒について、それをけしかけて来た、裏にいる連中のことを考えて見ることも、断酒に於いてはとても重要なことである。
入退院を繰り返す重度のアル中になってしまっても、かつての上得意であったアル中に対して、酒を造って儲けて来た連中や、酒税を巻き上げてきた国は、何も面倒を見てはくれない。
酒、飲酒、アルコールの、不都合な真実は、隠蔽されている。酒が売れなくなると困るからである。実際のところ、過剰に酒を飲まれて、飲酒運転などの犯罪行為が減らないことこそが社会一般的には大いに困ることであるが、一向に何も改善されていない。
誠にささやかではあるが、こんなアルコール業界に対して私たちが出来る唯一の抵抗は、断酒である。
ひとつだけ、誤解を招くといけないので、書き添えておく。
本文中の《酒で儲けている民(酒造&販売)》とは、売上高が何千億もあり、CMをバンバン打っているような、巨大なアルコール関連の企業を差している。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)