昨日の記事「断酒第一、健康第二」に関連して、「損失余命」なる、おもしろい言葉を見つけた。
先ず始めに「損失余命」とは。
「食事や行動などにどれだけのリスクがあるかを寿命の減少で示したもの。略称LLE(Lost Life Expectancy)。」
例えば、タバコ1本喫煙すると12分、コーヒー1杯飲むと20秒、ソーセージ1本食べると25秒寿命が縮むと言う。
これが本当かどうか、どうやって計算したのか、私は知らないし、ヘビースモーカーでも長生きしている人もいるので、全ての人に当てはまる指標でもないことは確かだ。
私が見たサイトには、酒による損失余命については記載が無かったが、普通に口に入るもので、最も損失余命の大きなものは、酒ではないだろうか。
それを証拠に、アルコール依存症の人の平均寿命は、52~54歳と言われている。大体80歳まで生きるとして、この場合、26~28年も余命を損失してしまったことになる。
飲酒による余命の損失は、徐々にすり減る場合と、酔っ払って起こした行動によって死に至り、一気にゼロになってしまう場合とがある。
酒による損失余命は、酒害者本人だけに限らない。その周囲の人にも影響が及ぶ。
家族が、酒害者に振り回されるストレスで、寿命が縮んでいるかもしれない。
酒害者が飲酒運転で人身事故を起こし、他人の余命を損失させることがある。
適量ならば健康に良いと言われて来た酒だが、最近の研究では、少量でも人体に害があることが分かって来ている。
だが、それら酒に関するネガティブな情報は、巧妙に隠蔽され、多くの飲酒者の目には中々触れることがない。それはそうだ。本来そう言った情報を公正に開示すべきマスコミには、酒造メーカーから多額の宣伝広告費が注ぎ込まれているのだから。
人間に与えられた時間は有限であり、これをカネで買い増すことは出来ない。だが、過剰な飲酒によって、減らすことはいとも簡単に出来るのである。
この辺り、よくよく考えてみると、恐ろしいことではないか。
自分に与えられた時間だけではなくて、家族や、全く関係のない人に与えられた時間をも、自分の過剰な飲酒によって、減らしてしまうことがあるのだ。
しかも、酔っぱらってしまった自分には、自分の時間や他人の時間を削り取っている感覚はない。
酔っ払っている時間そのものも、本来の自分の時間を生きているとは言えないので、これも自分時間の損失になる。
私も、自分の過去の飲酒歴を顧みるに、飲んでいた時間、酔っぱらっていた時間、これだけでも、どのくらい自分本来の貴重な時間を失ったのだろうと、忸怩たる思いになる。
酒による損失余命。
これを、じっくりと考えると、断酒の良さが、いや増すだろう。
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