私の飲酒生活の晩年(?)は、殆ど家飲みだったが、外飲みの場合、『飲み放題』コースがある店を利用することが多かった。
行きつけの立ち飲みは、一人ということもあり、滞在時間も短く、大体ビールの後、いつも泡盛を1杯飲んで、後は自宅という感じ。飲み仲間との居酒屋は、話が盛り上がると、どんどん色んな酒を注文するので、『飲み放題』コースが便利だった。
『飲み放題』なので、貧乏根性丸出しで、どうせなら元を取る以上に飲んでやれ、と、飲むわ飲むわ。大体が2時間~2時間半くらいの制限があるので、その間にどれだけ飲めるか、という飲み方だった。生ビール、酎ハイに飽きると、日本酒にしたり、ウィスキーを飲んでみたり、それはそれはハチャメチャな飲み方だった。
当然、その一軒で終わるわけもなく、『飲み放題』で出来上がった私と飲み仲間は、その後、何軒もはしごして、一体どんな酒をどのくらい飲んだのか、誰が会計をしたのかさえ記憶にないまま、家の前で倒れるように寝込んでいたり、電車を乗り過ごしたりした。もちろん、翌日は、かなりひどい二日酔い。
今日も、よくあるチェーン系の居酒屋の近くを通り過ぎるとき、『飲み放題120分』などと書いてあり、わー!いいな!飲みたいな!という気持ちと、おえーっ!絶対にいらない!という気持ちが、半々で拮抗していた。
若い人が泥酔してベンチや道に寝ているのと、私のようなくたびれたオヤジが同じ仕草をしているのと、比べたら、オヤジのほうは、もう先がない。若い人は、まだ見込みがある。
いい年齢(トシ)をして、飲み放題で酔い潰れていた自分。もう、断酒したので、酒を飲み放題飲んで体内にアルコールを大量に取り込むという、とんでもない危険行為からは、離れることができた!
私が若い頃は、『○○時間飲み放題』なんていうのは無かったような気がするが。いつから、こんなコースが出てきたのだろう。もっとゆったり酒を飲んでいたなあ、若い頃の方が。
『飲み放題』で最近はまっているのが、ファミリーレストランの、ソフトドリンクバー。家族で入った時だけだが、何かメインの料理のついでに、200円くらいで、コーラやらジュースやらが飲み放題になる。酒ではないが、炭酸系の飲料を何杯もお代わりする。身体には良くないだろうが、そんなに頻度が高くないので、まあ、いいだろう。
酒を飲まないことの効用のひとつに、翌日の二日酔いという、実に不快な身体の状態が、絶対にない、ということが挙げられる。毎日、気分爽快!これが一番。
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