前回の記事へのコメントのやりとりで、呑気ホーテ様とTarzan様と3人で、一致した意見。次のような理由で、酒を飲んでいたら、いつまで経っても、断酒はできない。
・周りの人に気を遣って、ついつい。
・場の空気を読んで、飲まないのもヘンだから。
・酒で盛り上がっている場の雰囲気を乱さぬため。
・まーまー、どうぞ、と勧める人に悪いから。
・みんな飲んでいて、自分だけ飲まないと嫌われそうだから。
私も、そうだった。でも、極端だが、断酒以来、独り酒はもちろん、酒席というものを、全て断ってしまった。私は、組織から離れて、もう何年も経つ自営業なので、これで何とかなるが、仕事や地位や、住んでいる地域のしがらみなどで、どうしても酒席に出なければならない人の方が多いのだろうと思う。
もし、『断酒』に本気で取り組むなら、上記のような理由は、全て切り捨てて、
・我が道を行く!(Going My Way!)
を貫くのが、一番よい。ある意味、開き直りだ。そのくらいの覚悟があれば、断酒も割りとスムーズに運ぶはず。気の迷いは、いけない。
理由など、何でも良いから、次回の、どうしても断れない酒席では、そこで一番高い、ジュースを飲もう。同じ会費を払うなら、健康に良い、フルーツジュースなどがいいかも。誰かの悪戯か、店の人の間違いで、アルコールが混ざっていたら、口に含んだ瞬間に分かるはずなので、ペッ、と吐き出してしまおう!
「あれ、○○くん!あんなに飲んでいた君が、なぜ飲まないんだい?」と聞かれたら、
・肝臓の検査結果が悪く、医者に断酒しろと言われました。
・アルコールアレルギーで1滴のお酒でも気分が悪くなります。
・遺伝子検査をしたところ、酒をやめないと、重篤な病気になることが判明しました。(そんな検査ないだろ!なんて野暮なことは言わないでしょ、きっと)
・先日、酒を飲み過ぎて、有り金一切を盗まれて、ショックで断酒しました。
・かみさんと賭けをして、負けたので、一生断酒することになりました。
・酒を飲んではならないという、神のお告げがありました。
・酒癖が悪く、飲んでちょっとでも酔うと、豹変し、大暴れしてしまうので、飲みません。(エイト様からのコメントを参考に、追加!)
等、なんでもOK!これぞ、『嘘も方便』だ。お釈迦様も、許して下さるだろう。自分にピッタリの断酒の理由を考えて、スラスラ言えるようにしておこう。
勇気ある人は、はっきりと、宣言しちゃおう!
そして、折角の素面の酒席だ。周りにいる大トラ小トラの醜態を観察することをお勧めする。今まで、自分もアルコール摂取により、あっち側にいたから気付くわけもない、酒飲みの実態を、こちら側から観察するのは、断酒人(だんしゅびと)の特権である。(映画の『送り人』からヒントを得て、私らを断酒人・だんしゅびとと呼んだらどうだろう)
(わぁー!なんだ、この人達!恥ずかしいなあ!でも、ついこの間まで、オレもこの人達の仲間だったんだな。おー、怖い怖い)と、冷静に観察している自分が、頼もしく思えることだろう。
もうひとつ、reko様からのコメントで、いいことを教えて頂いた。宴会の始め、飲め飲めとしつこく勧める人も、暫くすると、アルコールが回って、別世界へ行ってしまうので、そんなに気にする事もないそうだ。逆に、うるさくてしつこい人には、こちらから、どうぞどうぞと、バンバンお酌攻撃で、早くあっちの世界に送り込むという手もある(笑)
で、スッキリした頭で、一次会のみで、さっさと帰宅してしまう。翌日の爽快なことったら、ないだろう。もし、それでも、午前様になったとて、アルコールが入っていない身体は、朝起きて、多少の睡眠不足が不満なだけだろう。もちろん、二日酔いなどあるわけもなく。
大酒飲んではしゃいでいた人達は、翌日、どんな出勤になるか知らぬが、自分は、シャキッと、定刻より10分も20分も早く出勤して、涼しい顔をしていることが出来る。酒を飲まない優越感に浸れること、間違いなし!
冗談でもなんでもなく、真面目に、酒席では、人になど合わせず、我が道を行かないと、死んでしまうことすらある。先日、mayu様から頂いたコメントの一部を紹介する。
『・・・それで思い出した事があるのですが7~8年前うちの会社を辞めて転職した若者が次の会社の歓迎会で飲めないお酒を飲んでしまい座敷で寝させていたところ吐いた物を喉につまらせて亡くなりました。座敷のふすまを閉めてしまっていたので誰も気付かなかったそうです。まだ新婚で奥さんは妊娠中だったそうです。辞めずにうちの会社に居れば、とかお酒を断っていればとか思ってしまいました。人生これからという時に可哀想でなりません』
ことわざでも、『命あっての物種』という。酒なんぞに命を奪われてはならない!
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