長野県の大町に住み、若い頃から東京の文壇とは距離を置く、丸山健二という孤高の作家がいる。この人は、酒は飲まない。
私がまだ10代後半か20代前半の頃読んだ、この作家の本(確かエッセー集だったかな)の中の言葉に、次のような意味のことが書かれていたと記憶している。
『マスコミは、同一人物で二度儲ける。一度目は、持ち上げて、二度目はこき下ろすことにより。』
昨今の、STAP細胞を巡る報道で、これが実証されている。これでもか~と持ち上げ、これでもか~と、こき下ろす。僅かひと月半の間に。
(このSTAP細胞に関する出来事に関しては、私はよく分からないので、何もコメントをしない)
アルコールは、もっと質が悪い。さも美味そうな宣伝で人を釣り、飲まずにいられない身体にさせてしまう。心身共に、もうボロボロなのに、依存に陥った人は、死ぬまでアルコールを買って飲む。人が一度酒の虜になると、死ぬまで業界に売上が搾り取られる仕組み。
この半永久搾取システムには、過飲酒まで行かなくとも、毎晩飲まずにはいられない人々も、もちろん含まれる。
アルコール依存症というのは、酒を飲まずにはいられない病気なので、酒を入手するには、店で買うしかない。盗んだり、ただでもらったりということは有り得ないから。
飲酒用アルコール業界は、同一人物で二度どころか、酒の飲み始めから、その人が死ぬまで儲ける。
さてと、話は変わって・・・
酒を断つ日々の記録を、日記のように書き続けて約一年が過ぎたが、やっとブログ開始の日を振り返ることが出来る。
以下の抄録は、4日目の、何とも頼りない、断酒開始宣言のブログから。
-----一年前のブログ-----------
『断酒始めました(今日で4日目)』
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一人では必ずや、なんだかんだと理由をつけて、飲酒を再開してしまいそうなので、ここに、断酒継続を誓い、日々、その日記を記そうと思います。
・・・
私の酒癖は、飲めば飲むほど量が増え、どこでも寝てしまうのです。騒いだり、暴れたりはしません。ただ、記憶が無くなるまで飲み、前夜の記憶が無いことがしばしばありました。
てな、わけで、断酒記録を死ぬまでのばします!(自信ないなーーー)
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ブログの書き始めの文体は、「ですます調」だった。いつから今の文体に変わったのか、さっぱり覚えていない。
昨年の今頃は、大酒・泥酔から目覚めた日の、「いい年したオヤジが、何やってんだ!」と自分が心底イヤになり嫌いになったことを、いつも頭に置いていた。酔っ払っては醜態を晒す、ということを繰り返す己と訣別したかった。
酒をやめたい自分と酒を飲みたい自分との対決・決闘が来る日も来る日も行われた。負ければ、元の泥酔オヤジに落ちる。だから、負けられない。今でも闘っている。惨めな姿を晒す自分には二度と戻りたくない!
毎日過去記事を振り返るのもつまらないので、その日のネタに窮したときとか、一年前の記事がおもしろく、続きを書きたいときに、昨年の同一日付のブログを使おうかな。これで、ネタ切れの心配なしだな~(笑)
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