酒、麻薬、覚せい剤、ギャンブル・・・断つしかその先の道がない人間には、それら依存の対象は《禁断の果実》である。
《禁断の果実》本来の意味は、
【それを手にすることができないこと、手にすべきではないこと、あるいは欲しいと思っても手にすることは禁じられていることを知ることにより、かえって魅力が増し、欲望の対象になるもののことをいう】
・・・という事だ。
手にすべきではなく、欲しいと思っても手にすることは禁じられているのに、ダメと言われて更に魅力が増し、欲しくなる。タバコと酒で、私はこれを経験しているので、とてもよく分かる。
大元の話は、世界一のベストセラー『聖書』の創世記に書いてある、人類の始祖アダムとエバ(またはイヴ)の有名な話。
エデンの園で快適な暮らしをしていたアダムとエバだが、ひとつだけ、創造主との約束を破ってしまった。善悪の知識の木の実以外なら、どれでも好きに食べていいと言われていたのに、エバはヘビにそそのかされて、その唯一ダメだと禁じられていた実を食べ、アダムにも与えてしまった。それで神の怒りに触れ、楽園を追放されてしまう。
私にとっての禁断の果実=酒は、知識の木どころか、堕落の木である。決して食べては(飲んでは)いけないのである。
しかしこの果実=酒は、簡単に手に入る。大人なら、誰でも買える。
ネットの質問で、見つけたのだが、こんなのがあった。日時が2009年ということで、5年程前だから、質問者のご主人はもう亡くなっているかもしれない。
質問者のご主人は、この時、63歳/4年前にアルコール性肝硬変の非代償期/食道静脈瘤破裂→救急車→入院/退院後4ヶ月禁酒/また飲酒/家を抜け出し朝まで飲んできたりという状態だそうだ。
肝硬変の代償期と非代償期という状態については、知らなかったので調べてみた。
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kotobank > 肝硬変とは
家庭医学館の解説
かんこうへん【肝硬変 Liver Cirrhosis】
(前略)
肝臓は、予備能力の高い臓器で、肝硬変になって、かなり肝細胞が壊れても、残った肝細胞がカバーし、症状のない時期が長く続きます。この時期を代償期(だいしょうき)といいます。この代償期には、自覚症状がないか、あっても気づいていないことが少なくありません。
だるさ(全身倦怠感(ぜんしんけんたいかん))や食欲不振などの一見、肝臓病とは関係のない症状で診察を受け、肝硬変が発見されることもあります。
しかし、肝臓の予備能力にも限度があって、肝硬変がさらに進行すると、肝障害特有の黄疸、腹水(ふくすい)、肝性脳症、出血傾向などの症状が現われてきます。この時期を非代償期(ひだいしょうき)といいます。
(後略)
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自分の肝臓が、肝硬変であり、かつ代償期を通り過ぎて、非代償期にあり、さらに食道静脈瘤が破裂して、生死をさまよった経験を持ってしても、酒を飲まずにはいられない性(さが)。まさにアルコール依存症者にとって、酒は禁断の果実である。
禁断の果実を食べ続けてしまった人。。。
昨日、出先で撮って、ブログにUPしようと思って忘れていた。。。
淋しいから、人混みの中に出て来たのだろうか。そっと近寄ってみたら、レジ袋の中には、緑色の焼酎の瓶が入っていた。
ほんの数分だけ観察していた。ニコニコした表情で、周囲に迷惑をかけているわけではなかった。ただ、呂律が回っていなくて、何をしゃべっているのか、さっぱり分からなかった。
実は、昨日の朝は、tweetしたとおり、スロージョグの帰りに、家の近所の学校の前の歩道で、朝からアスファルトの上で寝ている酔っ払いを見たのだ。年格好、髪型、服装、顔つきまで、自分によく似ていてびっくりした。
朝の酔っ払いも、昼過ぎの酔っ払いも、もしあのまま飲み続けていたら、お前はこうなっていたんだぞ、と神様が私に見せて下さったのだろうか。
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