今朝のネットニュースに、
「飲むだけで痩せるサプリ」を売っていた会社が、景品表示法違反で、消費者庁から措置命令が出された、
と報じられていた。
「あなたも○○するだけで、◎◎になります」
実にこの手の商品が多い。健康そうな人が、「私もこれで元気です!」とか、使用前・使用後の写真と共に、笑顔のモニター役(?)の人が、「これを飲んだら3か月で、こうなりました!」とか。
人は、とかく努力を要しないものに飛びつく。飲むだけなら、簡単だし、お金を出して買えばいいだけだものネ。それを知っている業者は、効果的なキャッチコピーと、それらしい体験談をあちこちの媒体にばら撒いて、獲物がかかるのを待つ。
テレビのCMやら、新聞の折り込みやら、雑誌、口コミなどで、更にネットを利用している人はサイトの情報で、その効能を信じてコロッと騙されてしまう。
それらは、錠剤のようなサプリメントだったり、水に溶かして飲む粉末だったり、○○教・教祖の説く現世で幸福になる教えだったり、実に様々でバラエティに富んでいる。
何か買って飲む、食べる。または○○教に入信し、有り難い教祖様の教えを聞くために、お布施をたんまり払う。身体や精神の病気や悩みを解決したいために、第三者から見ればとても怪しげなモノ・コトにカネを使う。
一番即物的な酒など典型的で、キャッチコピーを作るなら、
「飲むだけで気持ちよくなるドリンク」
だろうな。
ところで、今読んでいる、
「信じてはいけない医者 飲んではいけない薬 やってはいけない健康法/医療と健康の常識はウソだらけ(岡田正彦著)[カンゼン]」
と言う、かなり書名が長い本に、面白いことが書いてあった。
サプリメントの広告にだまされないためのチェックポイントと言う事で、次の①~⑤までクリアすれば、OK!だそうだ。
①「飲んだ人」と「飲まなかった人」を比べているか?
②比べる相手を公平に選んでいるか?
③大勢の人で調べているか?
④長期間調べたものか?
⑤寿命が延びているか?
①~⑤のどれかが「×」だと、そのサプリメントは信頼できない。
めでたく①~⑤までクリアしたサプリメントは、OKなのか!よし!
だが、著者の岡田先生は、ここまで引っ張っておいて、
「そんなサプリメントは存在しません。」
と、はっきり書いておられる。
この①~⑤を酒に当てはめてみると、面白い。これは、厚生労働省もホームページに情報をはっきりと載せている。
①過剰な飲酒をする人を、②公平に③大勢の人を選んで、④長期間調べたら、⑤寿命が縮んでいることが分かった酒は、トクホ(特定保健用食品)ではなくて、フトク(不特定病気促進食品)かな。
ニュースで思い出したが、もうひとつ。ノンアルコール飲料が2商品、消費者庁によってトクホに認定されたそうだ。ノンアルコールとは言え、酒を連想させるモドキのような飲料を、特定保健用食品として許可する意味が分からない。
表示できちんと、20歳以上を対象とするとか条件を付けたそうだが、アルコールゼロなら未成年者が飲んでも法律には触れないわけで、本物の酒への呼び水、誘い水になるだろう、きっと。
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