昨日書いたことに追加したい。
冒頭の写真は、今日出かけた先の近所のお寺に掲示されていたものだ。
2年前の今頃つまり春先から、夏を経て、秋口まで半年くらいの期間。酒を断つことに執念を燃やしたとて、意地をどんなに張ったとて、何しろ酒を飲まないことに慣れてないわけだから、途轍もなく辛い毎日だった。
インターネットで、断酒している何人もの先輩方のブログを読み、なんとかこの激しい飲酒欲求を抑えられないものか、ヒントを探した。断酒4日目に、そうだ、自分も日々の辛さをブログに書いてみよう!と、始めたのが、このブログだ。
書いている内に、ポツポツとコメントが入るようになった。今でも覚えている方がお二人いらっしゃる。一人は、ご自分は殆ど飲まないのに、日々コメントで励ましてくれた男性の方。一人は、かつてアルコール依存であったが、克服し、断酒の先輩として私にアドバイスを何度も下さった、アメリカ在住の女性の方。
まさに、私の心の中にザンザンと降る雨に、この方々の情けが傘となった。
夕方、出先から帰ってくると、いつもの習慣で猛烈に飲みたくなったものだった。パソコンを立ち上げて、自分のブログを見ると、
「今日も飲まなかったのはすごいですね」
「代替飲料のコーラは甘いので、飲み過ぎに注意しましょう」
「私の経験では、ノンアルコールものは本物が欲しくなるので注意したほうがいいですよ」
「この夏を乗り切れば、少し自身が付くはずですよ」
「アメリカでは、こんな施設に入っているアル中の人もいます」
(と、youtubeのアドレスを添付して下さったり)
などなど・・・
日々励ましやら、私が飲んでいないか心配して下さるコメントが入っていた。
当時の私には、それらの温かいコメントは、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」と言う小説にあるような、お釈迦様が天から垂らして罪人を救おうとした、蜘蛛の糸のように思えた。
その内に、同じような時期に断酒を始めた方々からもコメントが入るようになり、お互いに励まし合うことも日課となって行った。
これらの情けを糧に、一番辛かった最初の半年くらいを乗り切ったのが事実である。
不思議なことに、私の断酒がある程度落ち着いてきた頃、最初に書いたお二方からのコメントは入らなくなった。丸で、天から神様が見ていて、もうそろそろよかろう、のみすけは落ち着いたようだ、と、救いの手を差し伸べてくれた天使たちを引き上げたような感じだった。
断酒を始めてみて、とてもつらい時期を今過ごしている方がいらっしゃるなら、安心してほしい。励ましてくれたり、心配してくれる人がきっと現れる。ブログを書いてみたり、ブログを書いている人にコメントを入れたりしてみよう。
あなたの心に雨が降っていても、どこかの心の温かい人の情けが傘をさしてくれるはず。
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