おやじが息子から学んだ話。
高校へ電車通学している息子の、昨日の帰りの乗換駅での出来事。
乗車位置で電車を待つ。最前列はチンピラ風の20代の男(以降、チンピラ)。息子は2番目だったそうだ。
チンピラはスマホをずっといじっていて、電車がホームに到着してドアが開いたのに気付かず、乗り込む気配がなかった。
チンピラの後ろに並んでいた息子は、チンピラが乗らないのだろうと思って、追い越して乗車した。すると、電車に気付いて慌てて乗り込んできたチンピラが、息子の胸ぐらをつかんで、「おい!てめー!追い越すんじゃねー!」
むかっ腹を立てつつも、こんなやつと絡んでも何も良いことがないと瞬時に判断した息子は、胸ぐらをつかまれたまま、にっこり笑顔で、「すみません」と頭を下げた。
チンピラは、拍子抜けして、きょとんとした顔で「・・・それで、いいんだよ」で、全て終わった。
この話を聞いて、もし自分だったら、どうしたか、と考えた。
私は短気なので、「なんだ、この野郎!」とやり返していたかもしれない。シラフでさえそうだから、もし、酔っていたら、更に怒りの度合いが増して、ケンカしていたかもしれない。
感情に任せて勝負したところで、結果は、50代の親父が20代のチンピラに殴られて、怪我して終わりだろう、きっと。
それを思うと、冷静な判断と笑顔は、強いな~、と、つくづ一番身近な若者から学んだ次第。冷静な判断をするには、少なくともシラフであることが大前提である事は自明の理。
怒りと言えば、スリップのトリガーとして有名な、HALTのA。Angry(怒り)。4つ(空腹、怒り、孤独、疲労)の中でも、特にこれ(怒り)が私の飲酒時の強力なトリガーである。
今でも、怒りは当然湧くし、怒鳴ることも多いが、飲んだくれの頃に比べれば、激減した。努力して、怒りを、笑いに変えるようにしている。
《怒り》 VS 《 笑い》
そもそも《怒り》と《 笑い》は勝負しないが、強いて言えば、笑いは怒りすら包み込んでしまう。笑いの方が、遥かに大きい。ケンカした人と仲直りする場合、必ず笑顔で握手する。
生きていれば、空腹、怒り、孤独、疲労を感じることは当たり前だが、そういう時こそ、先ずは顔だけでもニッコリと笑顔にしてみると良いと思う。
私はHALTを学んでから、特にA(Angry;怒り)には注意している。こいつをうまいこと手懐ける。ムラムラと湧いて来たら、よしよしよし、とナデナデしてやる。
(この花は、今日出掛けた先で見つけた。カルミアと言う、ツツジ科の花だ。つぼみは丸で、チョコレート菓子のアポロのようだ(笑))
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