唐突に酒を断ってから2年7か月目に入っている。
正直な話、これだけ時間が経っても、たまに「飲みたいな」が、頭を過ることがある。
「飲みたいな」は、実は、「酔いたいな」の導入部で、本質は、「酔いたいな」なのだ。そこへ、極短い時間ではあるが、昔の習慣が、リアルな感覚として身体に蘇る。飲んで酔う感覚。
ただこれは、ひと頃のような、耐え難いほどの衝動ではなくて、ほんの一瞬頭を通過して、去ってゆく、丸で流れ星のような感じだ。この「飲みたいな」流星が頭をさっと掠めた後には、いつも自分が飲んだ中で一番アルコール度数の強かった酒での二日酔いが思い出され、気持ちが悪くなる。
やめてからの期間によって、また、その人が酒をどう捉えてやめているのか、他様々な条件が絡むので、同じ期間が経過したとて、他の人が私と同じような思いになることは無いのだろうな。
「飲みたいな」流星が、さっと掠めて過ぎ去った後の、この「オエーッ」が、私にはかなり強力なストッパーになっている。
酒なんて、嫌い嫌い大嫌い!で、押し通して本当に嫌いになって、それが今の酒なし生活の基礎になったわけだけれども、今、酒を嫌いかと問われれば、好きとか嫌いとかの対象ではなくなったと答える。
コメントを下さる断酒仲間の方の、今の酒への思いは、どんな感じなのだろうか。
例えば、分かれた恋人に例えて...
①大嫌いになった。二度と会いたくない。
②今でも好きだ。でも、会わない。
③好きでも嫌いでもない。
④会わないほうがいいに決まってるけど、チャンスがあれば会いたい。
⑤そんなことは忘れた。
⑥別れてサッパリ、スッキリ、楽しい思い出もあるから、憎んではいないけど、でももう関わりたくない。
(⑥は、とらさんからのコメントで追加。他の感情もあるかもしれないので、教えて頂ければ、随時追加予定!)
私は、2年目くらいまで①だったけど、今は③かな。
こりんさんから、銀色夏生さんという女性詩人の素晴らしい詩を教わった。
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あなたをあきらめる理由をひとつひとつ数えあげてみた
あなたを嫌いになる理由を
小さいことから大きいことまで
性格の違いや好みの違いも
そうしたら わりと次から次から出てきて
10コも20コにもなった
そしてこんなことまでして 忘れようとしている
この恋の深さにハッとした
(銀色夏生さんの詩)
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丸で、私が酒を嫌いになるために、このブログに酒を嫌いになる理由を書き続けた日々が、詩として詠われているようで、読んでいて、ドキリ!としたし、ハッ!とした。
『そしてこんなことまでして 忘れようとしている
この恋の深さにハッとした』
この最後の部分で、私の酒への恋の深さに心底ハッとしてしまった!
(↑これ、何の花でしょう?ヒント・・・辛い!)
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