これまでに何度も、やめられない酒は薬の過剰な服用と同じことだ、と言う記事を書いた。
今日も似たような内容になるが、その話題で...
私だけでなく、コメントを下さる方も同じようだが、酒に手が出るのは、イライラしたり怒ったりした時が多い。
なぜ、そういう時なのか、と言えば、飲むとすぐにそう言った気分が鎮まるからである。これは、高熱時に解熱剤を、痛むときに鎮痛剤を、下痢の時に下痢止めを飲むのと全く同じ。
これらの薬は酒も含めて、その時の症状を抑えるだけで、決して根本的な病の治療にはならない、対症療法的なものに過ぎない。
つまり、酒を即効性のある薬として服用していたのが実態である。但し、このような飲み方の場合、薬としての効果を期待するのならば、本来は、用法・用量を厳格に守る必要があるはず。
市販されている薬に添付されている文書には必ず、「用法・用量を守りましょう」と書いてある。薬は、決められた量が身体に入ることにより、その効果を発揮するからで、その分量が少なすぎれば効かないし、多すぎると副作用が強く出すぎて危険である。
ところが、酒をエタノールと言う有効成分を含む薬と考えた場合、いわゆる適正飲酒量が守るべき用法・用量のはずだが、それを越えて過剰に飲んでしまうことが多い。しかも、慢性的にダラダラと、何の症状も出ていないのに、毎日飲むようになる。
薬のサイトにある、「用法・用量」の説明では、先ず用法について、必ず4点の説明があるのと、用量としては、1日の内での飲む頻度が書いてあるそうだ。
以下、製薬業界・用語辞典より
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■用法
・服薬日数、回数
何日分、何回分の薬が処方されているかを示す。
・服薬時点
医薬品を使用するタイミングを示したもの。主に「食前」「食後」「食間」に分類されるが、頓服薬など、投与のタイミングが患者の状態によって変化するものに関しては「痛むとき」「眠れないとき」など表記される。
・投与経路、部位
医薬品を、どうやって投与するのか示したもの。たとえば点眼剤であれば「右眼(左眼)に点眼」、軟膏剤は「患部に塗布」など記載されている。
・投与量
患者への、投与量の細かい指示が必要な場合のみ記載される。たとえば副腎皮質ステロイド薬や、注射薬など。
■用量
1日分、1回分、もしくは1日分の投与量と、1日の投与回数を示したもの。
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これに倣うならば...酒の「用法・容量」は...
・ 頓服的に飲むのが良いので、処方としては1回分。
・ 服薬時点としては、イライラした時、怒りが収まらない時。
・ 投与経路は、口から。
・ 投与量は、アルコール1単位厳守。
・ 用量としては、1日に1回にしておくこと。連日に渡るような服用は慎むこと。
酒を飲むなら、以上の用法・用量を厳守すること。
と、このように、コンビニで気軽に買える酒は、実は気分高揚のための市販薬だと思えば、一気に過剰に飲む気がなくなりそうだが・・・
私?
用法・用量をきっちりと守ることが出来ないのが分かっているので、絶対に服用しない。怒りやイライラの症状が出たら、酒と言う薬に頼らずに、別の方法で対処する。
(本日の写真3枚は、昨日秩父に咲いていた十月桜。)
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