何が「どんどん小さくなる」の?
そう言えば、最近、私の身長が少し縮んで小さくなったような(笑)
「酒なんて大嫌いだぁ~」
「絶対に飲まないぞ~」
「自分には酒は毒なんだ~」
自分自身に吠え続けて、来月でそろそろ4年。どんなに吠えたところで、世の中は何も変わらなかったけれど、自分は変わった。一方、世の中は、自分が飲んだくれていた頃と、何も変わらず、テレビからは酒のCMが流れ、店には酒が所狭しと陳列され、夕暮れ時からは、洋風和風中華風色んな飲み屋が目に飛び込んで来る。
酒は、この世から絶対に無くなりはしない。これからも、ずっと合法的麻薬として、トップの座に君臨し続けるだろう。未来永劫かどうかは分からないが、恐らく私の生きている間、酒の無い世の中は有り得ない。
どんなに酒の害を叫んで、この飲酒に寛容な社会に何か影響を与えたくても、世の中は何も変わらないだろう。上にも書いたので重複するが、酒を断ってからの4年間で、変わったのは、世の中ではなく、自分自身である。
自分が変わると、何が起こるかと言えば、飲んだくれ時代から思えば、ミラクルが起こる。酒に対する思いがどんどん小さくなり、たまに気付かずに踏ん付けてしまうこともある。つまり、酒のことをほとんど忘れているのである。
飲酒欲求の小悪魔くんは、最初の頃、全身に鍋底の焦げのようにへばり付いていたが、どんどん剥がれ落ちて、今では足の裏に辛うじてくっついている。米粒くらいの大きさか。これは、取っても食えない(笑)
どんどん小さくなる小悪魔くん。でも、いなくなることはなく、何かのきっかけで巨大化することがある。これは知ってる。油断はならないのである。
毎年この時期になると母の死を思い出し、やめるきっかけとなった暴飲を思い出し、あの短期間に飲んだ酒の量を思い出し、断酒前の日の最後の酒を思い出す。
あの頃、飲酒の小悪魔くん、即ち飲酒欲求は、私の人生の中で最大の大きさだった。断たなければ、今の私は無かった。あのままだったら、きっと廃人になっていた。酒への依存は、どんどん大きくなって、きっと今頃は、家族に大迷惑を掛けていたか、愛想を尽かされて、ひとりで苦しんでいたことだろう。
最初の一歩を踏み出せば、きっと、酒の問題もどんどん小さくなる。最初の一歩を踏み出すには、気付きが必要だ。これは、本人が気付かないと意味が無い。ここが、難しいところである。周囲がやきもきしても、進まないのだ。
飲まない日々を積み重ねて、飲酒欲求の小悪魔くんを日々どんどん小さくして行こう。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)