I have a dream today.
(今日、私には夢がある)
この写真は、息子がたまたま着ていたTシャツ。
その小さな文字の英文に娘が気付いて、
「あ、I have a dream today.って、キング牧師の言葉だよね!」
息子は、きょとんとした表情で、「ん!?」
どうやら、我が家のおとぼけ君は、こんないい言葉がプリントされたTシャツを着ていたのに、単なる模様としか認識していなかったようだ・・・
改めて、I have a dream today.・・・今日、私には夢がある。
いい言葉だな~
しらふでなければ出てこない言葉だし、酔っぱらっていたら見るのは酔夢であって、どんなにいい夢を見たって起きた時には覚えてやしない。
飲んだくれの夢は、いつも飲んでいる安酒よりも、高級な酒を飲むことか。それとも、美女を侍らせて飲む酒か(←男性の場合)、イケメンに囲まれて飲む酒か(←女性の場合)。但し、酒の主成分エタノールには、低級も高級もないから、誰と飲もうとも、どんな酒を飲もうとも、その酔いは変わらぬ。
一方、断酒すると、これまで酒に費やして来た人生を、全く別方向に持って行くことが出来るのだ。酒なんぞの奴隷になって来た自分を、自らの意志で解放し、晴れて飲酒人生から断酒人生へとポイントを切り替えたのだ。
これまでは、酒。飲んで酔うだけ。それ以外に何もない。
これからは、断酒。いつも素面だから、どこへでも行ける。何でも出来る。
この違いに気付いて愕然としたら、正常である。今、まだ飲んでいるとしても、これが分かれば、あとは足りないのは、断酒へと踏み出す心構えだけだ。
飲酒生活に夢はない。断言できる。酒をどんなにたらふく飲んだところで、泥酔するだけである。あまつさえ、命を落とすことだってある。エタノールが一瞬脳に回って、お花畑に蝶が舞う幻の楽園を見せてくれるだけだ。酒の酔いは、単なる幻想に過ぎない。
断酒は、辛いかもしれない。私は辛かった。特に最初の数か月は、かなり強い不安感と、飲酒欲求とに苦しめられた。どうやって乗り越えて来たのかは、これまで何度もブログに書いたので割愛するが、ひとつ書いてないことが、今日のテーマである、夢だ。
私の断酒初期の頃の夢は、今思えば夢とも言えない。でも、夢だった。それは・・・酒を飲まない生活が当たり前になること。飲酒欲求に苦しまないこと。
え!こんなことが夢だったの!?
ただ、酒のない生活を淡々と送ること。この、今では何ともないことが、当時の自分にとっては、途轍もなく大きな壁として立ちふさがっていたのだ。
酒を飲みたくてたまらん!でもやめたんだ!飲むわけにはいかん!
この気持ちが自然消滅することが夢だった。その日が本当に来るのか、それとも、ずっとこんな気持ちが続くのか・・・迷いと葛藤の日々が過ぎて行き・・・それは、1年くらいで実現した。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)